コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

サトゥルヌス サトゥルヌス 〈ラテン〉Saturnus

5件 の用語解説(サトゥルヌスの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

サトゥルヌス(〈ラテン〉Saturnus)

ローマ神話の農耕の神。初めて人間に農耕を教え、太古のイタリア黄金時代を築いたという。ギリシャ神話クロノスと同一視された。サターン

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

サトゥルヌス

古代ローマの農耕神。ギリシア神話クロノスと同一視される。ギリシアからイタリアに来住,農業その他の技芸を教えて〈黄金時代〉を統べたという。その祭儀をサトゥルナリアSaturnaliaと称し,キリスト教化ののちはクリスマスの風習に引き継がれた。
→関連項目カーニバル

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

サトゥルヌス【Saturnus】

古代ローマの農耕神。その名は〈種をまく者〉の意。ギリシアのクロノス(ゼウスの父神)と同一視された。神話では,ゼウスに王位を奪われた彼はイタリアに来住,ローマのカピトリヌスの丘に一市を建設して王となった。そして未開野蛮の民に農業とその他さまざまの有用の技を教えて,太古の黄金時代を築いたという。神殿はカピトリヌスの丘のふもと,フォルム・ロマヌムの西端にあり,伝承によれば,前497年に奉献された。ここにはローマの国庫が置かれたほか,法文や元老院決議が保管されるなど,政治的にもきわめて重要な神殿であった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

サトゥルヌス【Saturnus】

古代ローマの農耕神。ギリシャのクロノスと同一視される。農業と律法を伝えてローマに黄金時代をもたらした。英語名サターン。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サトゥルヌス
さとぅるぬす
Sturnus

ローマ神話で、農業の豊饒(ほうじょう)をつかさどる神。その名はエトルリア系と考えられており、ギリシア神話のクロノスと同一視されるが、クロノスのもつ残虐性はこの神には薄い。詩人ウェルギリウスによれば、ゼウスにオリンポスの王座を追われたクロノスが、サトゥルヌスとしてイタリアに来住し、カピトリウムの丘に一市サトゥルニアを築いたとされる。そして田野(でんや)の女神オプス(またはルア)をめとり、その子ピクスがローマ王家の祖となった。またサトゥルヌスは、イタリアに農耕技術を導入して、文明化を進めたとされ、その治世はイタリアの黄金時代とみなされている。神殿はカピトリウムの丘にあり、12月にはクリスマスの一起源かと思われるサトゥルナリア祭が催された。[丹下和彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のサトゥルヌスの言及

【カーニバル】より

…〈謝肉祭〉と邦訳される。カーニバルの起源は,現世を支配する社会機構からの解放と農神サトゥルヌスの黄金時代への回帰を実現する,ローマ時代の農神祭サトゥルナリアのような先キリスト教文化の農耕儀礼にたどることができる。季節の循環と神話を豊饒儀礼として祭式化したサトゥルナリアの精神は,中世,ルネサンス期のヨーロッパ民衆文化に受け継がれ,復活祭(イースター)の40日前から,荒野で修行したキリストをしのんで,おもに獣肉を断ち懺悔を行う四旬節が始まるが,それに先立つ3~7日間,飽食と笑いの祝祭として,教会暦のなかに非公式的に定着した。…

【クロノス】より

…そしてゼウスの成長後,彼はガイアの薬で子らを吐き出させられたあげく,ゼウス兄弟に戦いを挑まれ,敗れてタルタロスに幽閉されたという。別な伝承によれば,彼は人類にさまざまの幸をもたらした黄金時代の王とされ,ローマ人にサトゥルヌスと同一視された。たぶんギリシア先住民族の神であったと考えられる。…

【土星】より

…最大の衛星チタンは窒素からなる大量の大気をもつ。【田中 済】
[シンボリズム]
 土星はローマ神話のサトゥルヌス(英語ではサターンSaturn)と同一視され,図像学的には,通常長い鎌をもった老人の姿で表される。ギリシア神話のクロノスと同一視されることもあり,老年,時,さらには死と結びつけられることが多いのは,古代神話の最長老であるところから,あるいは神名のクロノスKronosと,〈時〉を表すギリシア語クロノスchronosとが混同されたことによるとされる。…

※「サトゥルヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

サトゥルヌスの関連キーワードスキピオプリニウスパラティーノの丘ローマの七丘ローマ風呂古代ローマ帝国ローマの泉古代ローマの航跡をたどれローマの祭り古代ローマ人の格言

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

サトゥルヌスの関連情報