サラワク[州](読み)サラワク

百科事典マイペディア 「サラワク[州]」の意味・わかりやすい解説

サラワク[州]【サラワク】

ボルネオ島北西部を占めるマレーシアの州。サバ州とともに東マレーシアを構成する。南〜東部のインドネシアとの国境を上カプアス山脈,イラン山脈が走り,北部は南シナ海に臨む平野。全土の約70%が熱帯雨林地帯で,海岸部はマングローブ湿地。主産物はコショウ木材(おもな輸出先は日本),ミリ油田を中心とする石油で,ほかに金,ボーキサイトなどを産する。1841年,ブルネイ王がクチン反乱をしずめた英国人J.ブルックに所領として与え,以来ブルック家の支配が続いたが,1888年英保護領,日本による占領をへて1946年英植民地となり,1963年マレーシア連邦の一州となった。住民はイバン人(海ダヤク)と華人が中心で,ほかにマレー人など。近年,熱帯雨林の伐採のため焼畑を生業とする先住民の生活が脅かされるなど環境破壊が問題となっている。主都クチン。12万4450km2。207万1506人(2000)。
→関連項目クチンブルックブルネイボルネオ[島]マレーシア

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