サントメ

デジタル大辞泉 「サントメ」の意味・読み・例文・類語

サン‐トメ(São Tomé)

アフリカ西岸、ギニア湾東部のサントメ島北東岸の港湾都市サントメプリンシペ共和国首都。15世紀後半にポルトガル人が入植し、奴隷交易やサトウキビカカオプランテーションにより栄えた。1975年にポルトガルからの独立に伴い、首都になった。

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百科事典マイペディア 「サントメ」の意味・わかりやすい解説

サントメ[島]【サントメ】

西アフリカ,ギニア湾にあるサントメ・プリンシペの主島で,首都サントメ(6万人,2005)がある。火山性の島で,最高点は標高2205m。赤道直下にあり,コプラココナッツ,コーヒー,カカオ,ヤシ油などを産する。1471年ポルトガル人が渡来して植民地化奴隷貿易の中継基地とした。859km2。17万9814人(2012)。
→関連項目ギニア湾サントメ・プリンシペプリンシペ[島]

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サントメ」の意味・わかりやすい解説

サントメ
さんとめ
São Tomé

西アフリカ、赤道直下のギニア湾に浮かぶ小国サントメ・プリンシペの首都。人口4万3420(1991センサス)、5万4000(2001推計)。同国の主島サントメ島の北東海岸に位置する港町で、15世紀後半にポルトガル人が到達して以来、同島の中心地であった。16世紀前半まではサトウキビのプランテーション農業を中心に発展、17世紀からはアンゴラからの奴隷貿易の中継基地としての役割を果たした。現在は同国の政治経済の中心地となっている。

[端 信行

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世界大百科事典(旧版)内のサントメの言及

【マドラス】より

…地名は,1639年にイギリスが在地領主から取得した漁村集落の名称マドラサパトナムMadrasapathnamに由来するが,1996年,タミル語による呼称のチェンナイChennaiに改称された。市の南部には16世紀中期以来ポルトガルのインドにおける根拠地の一つとなったサン・トメSan Thomé(イエスの十二弟子の一人トマスが福音伝道のためインドに来住し,殉教後ここに埋葬されたという伝承をもつ)があるが,現在の市の直接的な起源は1639年に始まる。同年イギリス東インド会社は,コロマンデル海岸における根拠地マスリパタムがゴールコンダ王国に脅かされるに至ったため,同地に代わる新たな根拠地として,マドラサパトナムを取得した。…

※「サントメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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