大学事典 「サンパウロ大学」の解説
サンパウロ大学[ブラジル]
サンパウロだいがく
サンパウロ市の西方郊外にあるアルマンド・デ・サレス・オリベイラ学園都市(Cidade Universitária Armando de Salles Oliveira)に拠点をもつ,ラテンアメリカでトップクラスに立つブラジルの名門州立総合大学。2013年のタイムズ誌の世界大学ランキングで158位にランクインし,ブラジルで最も難関な大学。1827年創設の法律学校が母体となり,1934年に創立された。現在はサンパウロ市の四つのキャンパスのほかに,サンパウロ州に六つのキャンパスを擁し,総面積7631万㎡はブラジル最大規模。2013年の予算はブラジル最大の1882億円,図書館の蔵書数1639万冊余。42の学科や研究機関で構成され,2014年現在の教員数は6090人,学生数9万4875人(学部生5万9081人,修士1万4130人,博士1万5909人など)。ブラジルの学術研究の25%に貢献し,12人の大統領を輩出した。高水準の教育を授業料無料で提供する公立大学であるため,入試の倍率は高い(2013年:最も人気の医学は56倍,平15倍)。2007年から公立学校出身者の増加を目指すアファーマティブ・アクション政策を導入。
著者: 山口アンナ真美
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報