日光浴を目的として特別に設けられたガラス張りの部屋をさすが、近年は住宅において、建物内部で庭との中間的な環境をつくり、なかばアウトドア風の生活を楽しむためにつくられた、建物の外に張り出し、壁や屋根などの多くの部分をガラス張りにした部屋を、サンルームとよんでいることが多い。
住宅の場合、通常は居間の南側の庭に面したところに、少なくとも幅1間(1.82メートル)以上のテラス状のスペースを設け、屋根の部分や壁面あるいは庭への戸などもできるだけガラスを使って明るく、そして日中にはなるべく日光が降り注ぐようにつくられる。サンルームの中は、冬寒風が遮られ太陽が照っている間はたいへん暖かいので、いろいろな植物を置き、テーブルや椅子(いす)などを配置して、寒い季節に暖かい部屋として日常生活に使われる。曇った日や朝晩にも使えるようにするには、暖房を考える必要がある。植物のための温室として使う場合には、かならず適温に保つための設備をしなければならない。床は、板敷きにするなど洋風の部屋あるいは和風の縁側などと同様に考えればよいが、植物を置くことを考える場合には、水が使えるようにタイル張り、コンクリート、あるいは石張りにするのが好ましい。
日本の住宅にサンルームがつくられるようになったのは明治以降洋風住宅が導入されてからで、ベランダの周囲にガラス戸を入れてサンルームとした例もしばしばみられる。
[平井 聖]
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