デジタル大辞泉
「シェラック」の意味・読み・例文・類語
シェラック(〈ドイツ〉Schellack/shellac)
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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シェラック
- 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Schellack [英語] shellac ) ラックカイガラムシの分泌物スチックラックから分離した動物性の天然樹脂。黄褐色から淡黄色で半透明ないし透明の薄片状、粒状、粉末状物質。熱硬化性で電気絶縁性にすぐれる。速乾性のアルコールワニス、電気絶縁用皮膜、封蝋などの原料として用いる。〔電気訳語集(1893)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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シェラック
shellac
動物性天然樹脂。セラックともいう。寄生昆虫の分泌物で,ラックカイガラムシLaccifer laccaがインドボダイジュFicus religiosa L.などの枝に寄生し,自分を保護するために樹脂状物を身のまわりに分泌する。これをあつめてとったものがスティックラックstick lacで,これをさらに精製したものがシードラックとして商品化されている。色を除くには石灰で沈殿させる。こうしてえられたものがシェラックである。シェラックは薄膜をつくるものの材料となる。主産地はインド。
執筆者:善本 知孝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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シェラック
セラックとも。インド,ミャンマー,タイ,インドシナなどに分布するラックカイガラムシの分泌物から得られる天然樹脂。淡黄〜黄褐色,透明ないし半透明のもろい片状または粉末状物質。融点70〜100℃。ワニス,電気絶縁用成形品の結合剤,封蝋などに使用。ビニル系のLPレコード盤が出現するまでは主要なレコード材料であった。
→関連項目SPレコード|樹脂|封蝋|ラックカイガラムシ
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のシェラックの言及
【カイガラムシ(介殻虫)】より
… 多くの害虫を含む一方,かつては人間生活に必要な製品原料を大量に提供してくれた有用昆虫でもあった。ラックカイガラムシLaccifer laccaの分泌物を精製して得られる[シェラック]は,塗料,接着剤,電気絶縁材,レコード盤などきわめて広い用途をもち,インドや東南アジア諸国で養殖されたものが大量に輸入されていた。また,メキシコ産の[コチニールカイガラムシ]の虫体から得られる[えんじ]色の色素は,食紅や各種染料として用いられ,現在もわずかながら養殖が行われている。…
※「シェラック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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