シェラック(英語表記)〈ドイツ〉Schellack/shellac

百科事典マイペディアの解説

シェラック

ラックとも。インド,ミャンマー,タイ,インドシナなどに分布するラックカイガラムシの分泌物から得られる天然樹脂。淡黄〜黄褐色,透明ないし半透明のもろい片状または粉末状物質。融点70〜100℃。ワニス,電気絶縁用成形品の結合剤,封蝋などに使用。ビニル系のLPレコード盤が出現するまでは主要なレコード材料であった。
→関連項目SPレコード樹脂封蝋ラックカイガラムシ

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世界大百科事典 第2版の解説

シェラック【shellac】

動物性天然樹脂。セラックともいう。寄生昆虫の分泌物で,ラックカイガラムシLaccifer laccaがインドボダイジュFicus religiosa L.などの枝に寄生し,自分を保護するために樹脂状物を身のまわりに分泌する。これをあつめてとったものがスティックラックstick lacで,これをさらに精製したものがシードラックとして商品化されている。色を除くには石灰で沈殿させる。こうしてえられたものがシェラックである。

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大辞林 第三版の解説

シェラック【shellac】

ラックカイガラムシの分泌するスチラックからアルコール抽出などにより取り出した天然樹脂。セラック。ラック。

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世界大百科事典内のシェラックの言及

【カイガラムシ(介殻虫)】より

… 多くの害虫を含む一方,かつては人間生活に必要な製品原料を大量に提供してくれた有用昆虫でもあった。ラックカイガラムシLaccifer laccaの分泌物を精製して得られるシェラックは,塗料,接着剤,電気絶縁材,レコード盤などきわめて広い用途をもち,インドや東南アジア諸国で養殖されたものが大量に輸入されていた。また,メキシコ産のコチニールカイガラムシの虫体から得られるえんじ色の色素は,食紅や各種染料として用いられ,現在もわずかながら養殖が行われている。…

※「シェラック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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