コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

シギアブ シギアブ Rhagionidae; snipe fly

2件 の用語解説(シギアブの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シギアブ
シギアブ
Rhagionidae; snipe fly

双翅目シギアブ科に属する昆虫の総称。小型ないし中型のハエで,体は黄色ないし黒色で細く,微毛におおわれるものが多い。複眼は大きく,雄では左右相接するかまたはそれに近い。翅は広くて大きく,翅脈はアブ科のそれに似る。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シギアブ
しぎあぶ / 鷸虻
snipe flies

昆虫綱双翅(そうし)目短角亜目アブ群シギアブ科Rhagionidaeの昆虫の総称。小形から中形で、体は細長く、微毛は多いが、太い剛毛はない。脚(あし)は細長く、鳥のシギを思わせるのでこの名がある。複眼は雄では大きく、合眼的またはほとんど合眼に近いが、雌では離眼的。はねは大きく、翅脈はアブ科に似るが、第4径脈(けいみゃく)は前方へは向かわずに翅端付近で終わる。種類によってははねの斑紋(はんもん)は顕著である。中脚(ちゅうきゃく)と後脚の末端には距棘(きょきょく)がある。幼虫は細長く、半頭形の小さい頭部をもち、多くは肉食性で、落葉の中やその下の土中に生息する。成虫は山間林中に発見され、好んで樹幹や太い切り株に集まる種類がある。代表種であるヤマトシギアブRhagio japonicaはもっとも大形種で、体長12~14ミリメートル、翅長13~15ミリメートル。体は主として褐色で、胸部背面には太い小の字形の暗色紋がある。腹部の両側縁は主として黄褐色。はねは透明で前縁部は黄色みが強く、縁紋は褐色で長大。はねの周囲と見かけ上の各横脈の周辺とは暗色を帯びる。
 幼虫が水生のものは、ナガレシギアブ科Athericidaeという別の科として取り扱われていて、はねの径分脈の前枝が第1径脈の直後に終わっている点で区別される。その代表種であるハマダラナガレシギアブAtherix ibis japonicaは、体長7~11ミリメートル、翅長7~10ミリメートル、雄の体は黒色で、灰色粉と長毛を装う。胸部背面には黒色の地色が小の字形の斑紋として認められる。雌では体は灰褐色で、不明瞭(ふめいりょう)な斑紋がある。はねは雌雄とも基部は黒褐色で、その外方には同色の3横帯がある。川の上に張り出した岩肌や橋梁(きょうりょう)などに、雌が群集して産卵する習性がある。[伊藤修四郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

シギアブの関連キーワード水虻吊虻虫引虻アブ(虻)オドリバエシギアブ(鴫虻)ツリアブ(長吻虻)ハナアブ(花虻)ヒラタアブ(平虻)ムシヒキアブ(食虫虻)

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone