D-グルコピラノース単位がα-1,4-グルコシド結合で環状に結合した王冠状の化合物で,デンプンにBacillus maceransからとれたアミラーゼ(EC 2.4.1.19)を作用させると得られる.グルコース単位の数が6,7および8のものが知られており,α-,β-およびγ-シクロデキストリンとよばれている.α-シクロデキストリンC36H60O30(972.85)は+150.5°(水).内径0.5~0.6 nm.β-シクロデキストリンC42H70O35(1134.99)は+162.5°(水).内径0.7~0.8 nm.γ-シクロデキストリンC48H80O40(1297.14)は+177.4°(水).内径0.9~1 nm.環のなかに種々のカチオンや有機化合物を取り込んで包接化合物を形成する.香料の揮発防止剤,脂肪酸やビタミンCの酸化防止剤,界面活性剤,そのほかに用いられる.[CAS 13-7-244][CAS 10016-20-3:α-シクロデキストリン][CAS 17465-86-0:γ-シクロデキストリン]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…これをβ‐リミットデキストリンという。最近注目されているものにシクロデキストリン(CDと略す)がある。これは,微生物が生産するCD合成酵素をデンプンに作用させると生じる環状少糖類で,グルコースが6個から成るα‐CD,7個から成るβ‐CD,8個から成るγ‐CDの3種が知られている。…
※「シクロデキストリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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