シファカ(その他表記)sifaka

デジタル大辞泉 「シファカ」の意味・読み・例文・類語

シファカ(sifaka)

インドリ科の哺乳類マダガスカル島特産の原猿類樹上で生活するが、まれに地上二足歩行で飛び跳ねながら移動する。→ベローシファカ

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改訂新版 世界大百科事典 「シファカ」の意味・わかりやすい解説

シファカ
sifaka

インドリに近縁な霊長目インドリ科シファカ属に属する原猿の総称。シファカ属は,カンムリシファカPropithecus diademaとベローシファカP.verreauxiの2種がいるが,そのそれぞれが体色の顕著な変異に基づいて多くの亜種に分けられており,これらを二つの種にまとめることには異論もある。ただ,前者はマダガスカル島東海岸沿いのより湿潤な地域に,後者は西海岸沿いのより乾燥した地域に分布しており,分布域は重複していない。頭胴長46~53cm。シファカは,尾が長いことを除けばインドリによく似ており,樹上生活者で昼行性である。長い強力な後肢で10mにも及ぶ跳躍を行う。食物果実や木の葉などの植物性のものに限られる。1~3月に1頭の子どもを生み,妊娠期間は5ヵ月である。インドリ科の他の種と同様に,雄1頭と雌1頭に子どもたちが加わったペア型の集団をつくって生活していると想定されているが,複数の雄と複数の雌を含む集団の観察例もある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シファカ」の意味・わかりやすい解説

シファカ
しふぁか
sifaka

哺乳(ほにゅう)綱霊長目インドリ科シファカ属に含まれる動物の総称。この属Propithecusの原猿はマダガスカル島固有で、2種がある。体毛は絹毛で白っぽく、顔と頭頂部は暗色で額が白い。鼻口部は比較的短く、歯は30本で歯式は

である。後肢が長く、体軸を垂直に保って幹にしがみつく。移動時は後肢のばねを使って隣の幹にジャンプする。家族的な群れをつくる。昼行性の樹上生活者であるが、まれに地上を二足で跳ぶ。葉食性で、果実や樹皮もすこし食べる。ベローシファカP. verreauxiは頭胴長約45センチメートル、尾長55センチメートル前後で、西部の乾燥林に分布する。カンムリシファカP. diademaはやや大形で頭胴長50センチメートル以上、尾は逆に短く約45センチメートルで、東部の多雨林にすむ。

[上原重男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シファカ」の意味・わかりやすい解説

シファカ

「ベローシファカ」のページをご覧ください。

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