日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シャイアン(アメリカの地名)
しゃいあん
Cheyenne
アメリカ合衆国、ワイオミング州北東端、コロラド州とネブラスカ州との州境近くの都市で同州の州都。人口5万3011(2000)。牛、羊の放牧地帯の市場、集散地として知られるが、製油、肥料、電子光学機器など工業の発達も目覚ましい。ユニオン・パシフィックなど古くからの鉄道の中心地でもあり、官公庁と同様に多くの労働人口を吸収する。1867年ユニオン・パシフィック鉄道の分岐地点として町が開かれ、70~80年代には西部の牛放牧の本拠地として発展した輝かしい歴史をもつ。1890年に州都となった。97年以来の歴史をもつ恒例のシャイアン・フロンティア・デーの祭りは、ロデオなど当時をしのぶ催し物で多くの観光客を集める。また、州の歴史、西部開拓史のコレクションで知られる州立博物館がある。
[作野和世]