シャフラスターニー(英語表記)al-Shahrastānī, Muḥammad ibn `Abd al-Karīm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャフラスターニー
al-Shahrastānī, Muḥammad ibn `Abd al-Karīm

[生]1076. ホラーサーン
[没]1153
セルジューク朝時代のイスラム宗教史家,神学者。イランのホラーサーンとフワーリズム地方で学究生活をおくり,哲学や宗教のあらゆる学説,教理を分類した有名な『教義と宗派の書』 Kitāb al-milal wa al-nihalを著わした。

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世界大百科事典 第2版の解説

シャフラスターニー【al‐Shaḥrastānī】

1076‐1153
ホラーサーンのシャフラスターン生れのアシュアリー派神学者。主著《諸分派と諸宗派の書Kitāb al‐milal wal‐niḥal》はアシュアリー派の立場に立ってシーア派,ハワーリジュ派,ムータジラ派などイスラムの諸宗派・学派の主張の違いを述べたもので,アシュアリー,イブン・ハズム,バグダーディーなどの同様の書と同じく,分派学的著作に属する。その中にあって本書は,透徹した冷静な叙述と,イスラム以外の世界の諸宗教についても記述している点できわめてユニークである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シャフラスターニー
しゃふらすたーにー
al-Shahrastn
(1076―1153)

イスラム教アシュアリー派の神学者。イランのホラサーンに生まれ、アブー・カーシム・アンサーリー(?―1118)から神学を学んだ。イスラム世界を広く旅し、3年間バグダードのニザーミーヤ学院で教え、当代随一の学者との名声を得た。代表作の『諸宗派と諸分派の書』は、イスラム教内部の諸派の歴史をはじめ、キリスト教やインド・古代ギリシアの哲学の諸流派などの記述を含んでいる。同書は、今日では散逸して現存しない資料を多数引用しており、比較宗教学、イスラム宗教史の貴重な文献とされている。[竹下政孝]

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