シロッコファン(その他表記)sirocco fan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロッコファン」の意味・わかりやすい解説

シロッコファン
sirocco fan

遠心送風機一種で,多翼送風機ともいう。前向きで半径方向の高さが低く幅の広い多数 (36~90枚) の羽根をもつ送風機。効率は 60%程度で,構造上高速回転ができないため風圧も 200 mmH2O (1.96kPa) 程度までであるが,送風量が変化しても風圧の変化は少い。同一の風量,風圧に対して遠心送風機中で最も小型,安価で据付け面積も少くてすみ,建築物,船舶などの換気用をはじめ,通風用として広く用いられる。ケーシングは鋼板溶接構造で長方形断面の渦巻型である。一般には電動機からVベルトによって駆動される。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「シロッコファン」の解説

シロッコファン【sirrocco fan】

送風機の一種。円筒状に並んだ多数の小さな羽根が回転し、遠心力によって空気の流れを起こす。プロペラ式の送風機に比べ屋外の風に影響されにくく、レンジフードや空調機器などに多く使用される。◇「多翼ファン」「多翼送風機」ともいう。

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リフォーム用語集 「シロッコファン」の解説

シロッコファン

台所に使用されるレンジフードファンの一種。ダクトを通して自由な方向に排気でき、プロペラファンに比べ、屋外の風の影響が少ない。レンジフードの背面から直接屋外に排気できない場合や外部の風が強い高層マンションなどで用いられることが多い。

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世界大百科事典(旧版)内のシロッコファンの言及

【送風機】より

…遠心ファンには次の各種のものがある。(a)多翼ファン シロッコファンともいう。主板,側板と呼ばれる2枚の環状円板に32~64枚程度の羽根が円周に沿って配列された羽根車をもつ(図1‐a)。…

※「シロッコファン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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