家庭医学館「シーハン症候群」の解説
しーはんしょうこうぐん【シーハン症候群】
症状としては、分娩の後に乳房の萎縮(いしゅく)や乳汁(にゅうじゅう)の分泌停止がみられ、その後、産褥期(さんじょくき)を過ぎても月経の再来がなく、無月経の状態になることがあります。また恥毛(ちもう)、わき毛、まゆ毛などの脱毛がみられます。そのほか、甲状腺(こうじょうせん)機能の低下、副腎(ふくじん)機能の低下などがおこります。
治療には、エストロゲン剤、甲状腺ホルモン剤、副腎皮質ホルモン薬などのホルモン補充療法が行なわれます。妊娠を望む場合には、ゴナドトロピン療法が行なわれます。