シーハン症候群(読み)しーはんしょうこうぐん

家庭医学館「シーハン症候群」の解説

しーはんしょうこうぐん【シーハン症候群】

 分娩(ぶんべん)の際の大出血やショックによっておこった下垂体(かすいたい)の変性・壊死(えし)が原因の下垂体機能不全症を、シーハン症候群といいます。
 症状としては、分娩の後に乳房萎縮(いしゅく)や乳汁(にゅうじゅう)の分泌停止がみられ、その後、産褥期(さんじょくき)を過ぎても月経再来がなく、無月経の状態になることがあります。また恥毛(ちもう)、わき毛、まゆ毛などの脱毛がみられます。そのほか、甲状腺(こうじょうせん)機能の低下、副腎(ふくじん)機能の低下などがおこります。
 治療には、エストロゲン剤、甲状腺ホルモン剤、副腎皮質ホルモン薬などのホルモン補充療法が行なわれます。妊娠を望む場合には、ゴナドトロピン療法が行なわれます。

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デジタル大辞泉「シーハン症候群」の解説

シーハン‐しょうこうぐん〔‐シヤウコウグン〕【シーハン症候群】

Sheehan syndromeSheehan's disease》出産時の大量出血によって下垂体前葉に虚血性壊死(梗塞)が生じ、下垂体の機能が低下する疾患。産後に乳汁分泌不全・無月経などの症状がみられ、加齢とともに倦怠(けんたい)感・低血糖低血圧などの症状が顕著になる。下垂体梗塞シーハン病

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