出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…また乱視のある眼の場合は近用眼鏡にも円柱レンズを含ませるのが普通であるが,弱い乱視のときは省略するのも一つの考え方になっている。
[ジオプトリー]
レンズの強さを表す単位は,今日では世界的にジオプトリーdiopter(ドイツ語ではDioptrie,Dの記号で表示する)が用いられているが,これはメートル単位で計測した焦点距離の逆数で得たものである(したがって,焦点距離50cmのレンズは1/0.5=2,2ジオプトリーとなる)。眼鏡レンズにおいては特例としてレンズの第二面頂点から第二焦点までの距離を焦点距離とみなしており,それにもとづいて表示される強さを〈頂点屈折力〉と呼んで主点屈折力とは区別している。…
…また乱視のある眼の場合は近用眼鏡にも円柱レンズを含ませるのが普通であるが,弱い乱視のときは省略するのも一つの考え方になっている。
[ジオプトリー]
レンズの強さを表す単位は,今日では世界的にジオプトリーdiopter(ドイツ語ではDioptrie,Dの記号で表示する)が用いられているが,これはメートル単位で計測した焦点距離の逆数で得たものである(したがって,焦点距離50cmのレンズは1/0.5=2,2ジオプトリーとなる)。眼鏡レンズにおいては特例としてレンズの第二面頂点から第二焦点までの距離を焦点距離とみなしており,それにもとづいて表示される強さを〈頂点屈折力〉と呼んで主点屈折力とは区別している。…
…屈折異常の場合は,調節しない状態で,つまり遠くを見たとき,網膜に像を結ばない状態をいうので,老眼とは本質的に異なる。 ふつう水晶体の屈折率をジオプトリー(D)という単位で表すが(レンズの焦点距離の逆数で,3Dといえば1/3mの焦点距離のレンズを表す),調節能力は年齢とともに弱くなり,小児では10D以上まで調節能力がある(つまり10cm以内のものも見える)のに,40歳では4D(25cmまで),50歳では1D(1mまで)となり,60歳ではほとんどなくなってしまう。正視の人が眼前25cmの距離(この距離を明視距離という)をはっきり見るためには4Dの調節が必要となるため,4D以上の調節能力がある40歳までは不自由しないが,50歳では1Dしか調節できないため,3Dの調節力が不足する。…
※「ジオプトリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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