ジャパンタイムズ(英語表記)The Japan Times

デジタル大辞泉 「ジャパンタイムズ」の意味・読み・例文・類語

ジャパン‐タイムズ(The Japan Times)

日本の代表的な日刊英字新聞。日本の政治的立場実情海外に伝えることを目的として明治30年(1897)山田季治らが創刊。昭和18年(1943)「ニッポンタイムズ」と改称したが、同31年に原紙名に復帰
幕末から明治初期にかけての週刊英字新聞。慶応元年(1865)ごろ、横浜で英国人リッカビーが創刊。明治11年(1878)廃刊。

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精選版 日本国語大辞典 「ジャパンタイムズ」の意味・読み・例文・類語

ジャパン‐タイムズ

  1. ( The Japan Times )
  2. [ 一 ] 日本人の経営、編集になる最初の日刊英字新聞。明治三〇年(一八九七)東京で創刊。大正七年(一九一八)「ジャパンタイムズ‐アンド‐メール」、昭和一五年(一九四〇)「ジャパンタイムズ‐アンド‐アドバタイザー」、同一八年「ニッポンタイムズ」と改称し、同三一年現在名に復した。
  3. [ 二 ] 慶応元年(一八六五)創刊の週刊英字新聞。イギリス人リッカビーらが横浜で発行。明治二年(一八六九)「ジャパン‐メイル」に吸収された。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジャパンタイムズ」の意味・わかりやすい解説

ジャパン・タイムズ
The Japan Times

日本の代表的英字日刊紙。1897年3月22日,山田季治(すえじ)社長,頭本元貞(ずもともとさだ)主筆が,伊藤博文福沢諭吉後援をうけ三井三菱日本銀行,横浜正金銀行,日本郵船など財界出資を得て創刊した日刊紙で,日本人の経営,編集になる初の英字新聞。日本の経済,文化全般を海外に紹介し,対外啓発につとめるのが創刊の目的であった。1905年5月15日,夕刊にきりかえ,18年《ジャパン・メール》を合併して《ジャパン・タイムズ・アンド・メール》と改題,40年10月には朝刊の《ジャパン・アドバタイザー》と合併して《ジャパン・タイムズ・アンド・アドバタイザー》と改題,朝夕刊を発行したが,44年3月6日,夕刊を休止,今日に至る。第2次世界大戦時は1943年1月から《ニッポン・タイムズ》と改題させられたが,56年現題号に復題した。戦前は馬場恒吾,芝染太郎,芝均平,田中都吉,芦田均らが筆を振るった。戦後は日本の事情を海外に知らせ相互理解を深めるために大きな役割を果たしている。57年から発行している《日刊空輸版The Japan Times Daily Airmail Edition》は,海外100ヵ国以上に送られている。なお,1865年(慶応1)9月に同名の《Japan Times》が創刊されているが,これは《Japan Commercial News》(1863-65。翻訳発行されて《横浜新聞》《日本貿易新聞》などと呼ばれた)の印刷設備を,イギリス人リッカービーCharles Rickerbyが譲り受けて発行した,まったく別のものである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャパンタイムズ」の意味・わかりやすい解説

ジャパンタイムズ
じゃぱんたいむず
The Japan Times

日本人の手によって1897年(明治30)3月22日創刊された、日本最古の日刊英字新聞(朝刊)。1918年(大正7)『ジャパンタイムズ・アンド・メール』、1940年(昭和15)『ジャパンタイムズ・アンド・アドバタイザー』と改題。さらに第二次世界大戦中、軍部の排外主義の圧迫により1943年1月1日『ニッポンタイムス』と改称したが、戦後、1956年(昭和31)7月1日に現題号に復した。同紙を発行するジヤパンタイムズ(東京)は1996年(平成8)、工業用ファスナーなどのエンジニアリングプラスティック製品を製造するニフコの傘下に入った。近年発行部数の落ち込みが激しく、1990年代に6万部以上あった部数は、2010年(平成22)には約2万8000部となった。2013年3月、ニューヨーク・タイムズ社と業務提携し、同社発行の『インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ』の紙面とセットにした2部構成の新聞にリニューアル、同年10月より発行を開始した。発行部数は約4万5000部(2013)。

[高須正郎・伊藤高史]

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百科事典マイペディア 「ジャパンタイムズ」の意味・わかりやすい解説

ジャパン・タイムズ

(1)1865年英国人リッカービーが横浜で創刊した英語週刊紙。1969年末ごろまで続いて消滅。1978年再刊,まもなく《ジャパン・メール》に吸収合併された。(2)1897年初めて日本人により創刊された日刊英字新聞。伊藤博文福沢諭吉らの後援のもと,政府や財界から寄付・補助金を受け,日本事情の対外広報を行い,しばしば政府の代弁者となった。1918年以後《ジャパン・メール》など各種の英字紙を吸収し,題号も再三変わり太平洋戦争のさなかの1943年《ニッポン・タイムズ》となったが,1956年旧題号に復した。本社東京。朝刊のみ6万部(1998)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャパンタイムズ」の意味・わかりやすい解説

ジャパン・タイムズ
The Japan Times

日本で発行されている代表的な英字新聞。伊藤博文,福沢諭吉の後援,三井,三菱,日本銀行など財界の出資によって 1897年3月 22日創刊されたもので,日本人が創刊した英字新聞としては最も古い。 1918年に"Japan Mail"を合併して"Japan Times and Mail"と改称したほか,第2次世界大戦中の 43年には"Nippon Times"と改称した。しかし 56年7月からまた"Japan Times"に復した。朝刊で,発行部数6万 4747 (1996) 。本社は東京。

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デジタル大辞泉プラス 「ジャパンタイムズ」の解説

ジャパンタイムズ

株式会社ジャパンタイムズが発行する英字新聞。日刊紙。1897年創刊。

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世界大百科事典(旧版)内のジャパンタイムズの言及

【英字新聞】より

…同時にこれは日本での最初の新聞でもあった。その後,横浜,神戸,東京などで次々と英字新聞が発刊されたが,これらはいずれも外国人によるもので,97年3月になって頭本(ずもと)元貞が伊藤博文の支援のもとに日本人による最初の英字紙《ジャパン・タイムズThe Japan Times》を発刊した。第2次大戦中は政府によって同紙1紙に統合されたが,戦後大手全国紙も英字紙を発行するようになった。…

【英字新聞】より

…同時にこれは日本での最初の新聞でもあった。その後,横浜,神戸,東京などで次々と英字新聞が発刊されたが,これらはいずれも外国人によるもので,97年3月になって頭本(ずもと)元貞が伊藤博文の支援のもとに日本人による最初の英字紙《ジャパン・タイムズThe Japan Times》を発刊した。第2次大戦中は政府によって同紙1紙に統合されたが,戦後大手全国紙も英字紙を発行するようになった。…

※「ジャパンタイムズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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