ジリナ(読み)じりな(英語表記)Žilina

デジタル大辞泉 「ジリナ」の意味・読み・例文・類語

ジリナ(Žilina)

スロバキア北西部の都市ドナウ川支流バーフ川とキスツァ川の合流点に位置する。交通要地で、商工業中心地自動車工業製紙業が盛ん。ルネサンス様式のブダチーン城(現在は博物館)がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジリナ」の意味・わかりやすい解説

ジリナ
じりな
Žilina

スロバキア北西部、ジリナ県の県庁所在地。人口8万5400(2001)。ヤボルニーキ丘陵と小ファトラ山脈に挟まれたジリナ盆地の北側、バーフ川、キスツァ川、ライチアンカ川の合流点に位置する。東西に走る幹線とライェツからチェコのオストラバ方面に走る南北線が交わる。14世紀に自由都市として認められたが、15世紀にフス派教徒の攻撃にあって荒廃した。木材加工、繊維化学、機械が主要な工業。市中心部のアーケードがある広場には、バロック様式のイエズス会修道院と教会が立つ。交通大学がある。

[木村英明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジリナ」の意味・わかりやすい解説

ジリナ
Žilina

スロバキア北西部の都市。ドナウ川支流バーフ川にキスツァ川が合流する地点にある。バーフ水系での発電を利用して,毛織物合成繊維製材製紙,食品加工などの工業が盛ん。肥沃なバーフ河谷の農産物を集散する。コシツェとスレスコ (シュレジエン) 地方を結ぶ鉄道,道路と,ブラチスラバへの幹線が分岐する交通の要地。国内唯一の運輸大学や各種専門学校,博物館,14世紀の聖堂,美術館などがあり,付近には古城がある。 15世紀の地元の言語で書かれた「ジリナ文書」で知られる。人口8万 3853 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ジリナ」の意味・わかりやすい解説

ジリナ

スロバキアの北西部の都市。ドイツ語ではジラインと呼ばれている。町は13世紀にスラブの交易地として建設され,今もアーケードのある市場や13世紀に建てられた教会など中世の建物が残っている。現在は鉄道と道路が集まる交通の要地で,この地方の商業,工業の中心地になっている。人口8万1000人(2013)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android