スカンジナビア山脈(読み)スカンジナビアサンミャク

  • Scandinavian Mountain Range

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨーロッパ北部、スカンジナビア半島の主軸をなす山脈。半島の中央部西寄りに背骨のように連なり、古生代の造山運動によって形成された褶曲(しゅうきょく)山脈である。最高峰はノルウェー南部のガルヘピゲン山で2469メートル。先カンブリア界の変成岩よりなり、ところどころに花崗(かこう)岩を主とする深成岩が貫入している。更新世(洪積世)に著しい氷食作用を受けたため、各地に氷河地形がみられる。なかでもU字型をした深い氷河渠(きょ)(U字谷)の発達が顕著である。ノルウェー側では、このU字谷が沈水して海水が奥深くまで入り込み、美しいフィヨルド(峡湾)となっている。フィヨルドは天然の良港をなし、北海漁業の基地となるばかりでなく、近年は観光資源としても重要性をもつようになった。この山脈に水源を発する河川は流量が多く、比較的流量の変動が少ないため、ノルウェー、スウェーデン両国では水力発電が盛んに行われている。[田口雄作]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

スカンジナビア半島のやや西寄りを南北に走る山脈。褶曲(しゅうきょく)した古生層からなる高原状の山地で、最高峰はガルヘピゲン山(二四六九メートル)。大西洋側の西斜面は急でフィヨルド(峡湾)の多い海岸となり、ボスニア湾側の東斜面はゆるやかで湖沼が多い。北半部はチョーレン山脈と呼ばれる。

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