スター・ウォーズ(読み)すたーうぉーず(英語表記)Star Wars

翻訳|Star Wars

共同通信ニュース用語解説 「スター・ウォーズ」の解説

スター・ウォーズ

米映画監督ジョージ・ルーカス氏が生み出し、映画会社ルーカス・フィルムが製作するSF映画シリーズ。1977年の第1作「新たなる希望」以降、2本のスピンオフ(外伝)を含め計10本の作品が製作された。12月には大団円を迎える「ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(原題)」が公開される。ハリウッド映画史で最も興行的に成功した映画シリーズといわれ、テレビアニメや小説、ゲームにもなった。(アナハイム共同)

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知恵蔵 「スター・ウォーズ」の解説

スター・ウォーズ

アメリカの映画監督・脚本家ジョージ・ルーカスによる構想・制作総指揮、ルーカスフィルム社の制作による映画作品。1977年5月25日、全米の劇場32カ所において上映されたのが始まり。日本では78年に初上映された。
宇宙を舞台にサーガと呼ばれる冒険物語・スペースオペラ形式をとっている。第1作目の公開後、サーガは全9部作のシリーズ作品となることが発表され、第1作目は旧3部作のうちの一つ、エピソード4「新たなる希望」であると公表された。80年にエピソード5「帝国逆襲」、83年にエピソード6「ジェダイの帰還」が公開され、エピソード6公開時に、ジョージ・ルーカス自身がサーガは全6部作で完結すると訂正した。
ストーリーには世界中の文化から神話的要素を取り入れ、従来にない特殊効果を駆使して映像が制作されて、世界的な大ヒットとなった。遠い昔、はるか彼方の銀河系で、主人公の少年アナキン・スカイウォーカーとその子どもたちが、巨大な共同国家体の統治と秩序を巡って、ジェダイと呼ばれる騎士団を助けて奮闘し、銀河の平和を取り戻す壮大な物語である。
その後、新3部作として、99年にエピソード1「ファントム・メナス」、2002年にエピソード2「クローンの攻撃」、05年にエピソード3「シスの復讐」が公開された。過去6作品の全世界での興行収入は、およそ44億ドル。
アカデミー賞はオリジナル3部作の各作品が受賞。新3部作の受賞はない。最も多くの部門で受賞しているのはエピソード4で、第50回米国アカデミー賞の美術賞・衣装デザイン賞・編集賞・作曲賞・音響賞・視覚効果賞・特別業績賞の7部門を受賞の他、作品賞などにノミネートされている。
12年10月30日(米国時間)、 米国ウォルト・ディズニー社がルーカスフィルム社を40億5000万ドルで買収したことを発表。ディズニー社は、「スター・ウォーズ」シリーズの新作・エピソード7(副題未定)を15年に全世界で公開し、続いてエピソード8、及び9を公開すること、その後も新作を作り続けていく計画を発表した。エピソード7から9までは、キャスリーン・ケネディが制作総指揮を務め、ジョージ・ルーカスはクリエイティブ・コンサルタントとして制作に関与するとしている。14年5月4日には、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社が、映画「スター・ウォーズ /エピソード7(仮題)」の日本公開日を15年12月18日と発表した。この5月4日は、劇中の名せりふ“May the Force be with you(フォースと共にあらんことを)”のMay the ForceとMay the 4th(5月4日)をかけた語呂合わせから、世界中のファンがスター・ウォーズ文化を祝う「スター・ウォーズの日」とされている。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2014年)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スター・ウォーズ」の意味・わかりやすい解説

スター・ウォーズ
すたーうぉーず
Star Wars

アメリカ映画。1977年作品。ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズ・シリーズで最初に製作した作品。全6作からなる製作が進んでからは、改めて『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』とクレジットされるようになった。遠い昔の銀河系。ルーク・スカイウォーカーは、ダース・ベイダーらの銀河帝国と、それに対抗するレイア姫、オビ・ワン・ケノービらの反乱同盟軍の戦いに巻き込まれ、帝国のデス・スターに対し、ハン・ソロ、チューバッカとともに攻撃を敢行する。フォースなどのコンセプト、ライトセーバーなどのガジェット、ロボットのR2-D2、C-3PO、ヨーダなどのキャラクター、テーマ音楽、柔道着を思わせる衣装など、ディテールの一つ一つが話題となり、熱狂的なブームを巻き起こした。モーション・コントロール・カメラなどを駆使した特撮によるスペース・オペラを体感させる様子は、のちのSF映画やゲームなどに大きな影響を与えた。

 シリーズは、この後、第5編『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』(1980年・アーヴィン・カーシュナーIrvin Kershner(1923―2010)監督)、第6編『スター・ウォーズ ジェダイの復讐(ふくしゅう)』(1983年・リチャード・マーカンドRichard Marquand(1937―1987)監督)の順で製作され、1997年には3作とも最新CG技術を使い修正(『スター・ウォーズ 特別篇』)、その後も技術の進歩に沿って改変が続けられている。また、1999年に、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』がつくられ、第2編『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)、第3編『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)と、すべてジョージ・ルーカス監督で製作され、第6編は2005年に『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』とタイトルも改められた。

[出口丈人]

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百科事典マイペディア 「スター・ウォーズ」の意味・わかりやすい解説

スター・ウォーズ(映画)【スターウォーズ】

ジョージ・ルーカス監督によるSF映画シリーズ。第1作《スター・ウォーズ》は1977年公開。《ジョーズ》の記録を抜く当時史上最高の興行記録を樹立,同年のアカデミー賞で7部門受賞。1980年《帝国の逆襲》,1983年《ジェダイの復讐(ジェダイの帰還)》のあと,16年の空白期間を経て1999年《エピソード1 ファントム・メナス》,2002年《エピソード2 クローンの攻撃》,2005年《エピソード3 シスの復讐》公開。シリーズを通しての全米興行記録を持つほか,単独作品でも3作品が全米興行収入歴代ベストテン入り(2016年3月時点)するなど,世界的なヒット作となった。2015年にはエピソード7に当たる《フォースの覚醒》が公開され,全米興行収入歴代1位を記録した(2016年3月時点)。本シリーズは最初の3作品がそれぞれエピソード4・5・6に当たる。
→関連項目インダストリアル・ライト・アンド・マジックギネス千秋実特撮20世紀フォックス[会社]フォード

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改訂新版 世界大百科事典 「スター・ウォーズ」の意味・わかりやすい解説

スター・ウォーズ
Star Wars

1977年製作のアメリカ映画。ジョージ・ルーカス監督作品。全盛期の西部劇のおもしろさ,その活劇性をよみがえらせて生かす道は〈スペース・オペラ〉(宇宙もの)にあるという手本を示し,以後,ハリウッドのアクション映画の主流を西部劇からSFに変えた1編。〈宇宙時代〉を迎えたという状況とともに,SFの世界には文句なしに〈絶対悪〉の敵役に設定できる,つまり,かつての西部劇におけるインディアンのように,映画の中でいくら殺しても批判されたりしない理想の悪役〈宇宙人〉がいたからだ,とこの映画をルーカスとともに企画・製作したゲーリー・カーツは語っている。コメディ・リリーフ的なロボットのC=3POとR2=D2のコンビが子どもたちに人気を呼び,人形として商品化され,映画のヒット(《JAWS・ジョーズ》の記録を破り,《E.T.》(1982)が出るまで歴代第1位の興行成績を示した)に次ぐ収益を上げた。続編《スター・ウォーズ/帝国の逆襲》(1980),《スター・ウォーズ/ジェダイの復讐》(1983)がある(さらに99年から2005年に新三部作が公開され,6部構成となる)。
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世界大百科事典(旧版)内のスター・ウォーズの言及

【SF映画】より

…《宇宙戦争》の色彩効果を受け継いだJ.ニューマン監督の《宇宙水爆戦》(1955)は,のちに評価が高まった。この作品は,かつての《フラッシュ・ゴードン》から,きたるべき《スター・ウォーズ》までの,いわば〈スペース・オペラ〉の空白をつなぐ位置を占めるフィルムでもあった。 同じ侵略宇宙人でも,《来るべき世界》のW.C.メンジース監督の《惑星アドベンチャー》(1953。…

【特撮】より

…つまり光学的な〈型抜き〉作業だと思えばいい。
[最近の特撮]
 近年の特撮は,《スター・ウォーズ》(1977)でジョン・C.ダイクストラがアカデミー賞(視覚効果賞)を受けた〈ダイクストラフレックス・カメラ〉(コンピューターを導入した世界最初のモーション・コントロール・カメラ。同じ動きを何度でも正確にリピートする)などの技術の開発によって,長足の進歩をとげ,70ミリ・ネガの使用によって,合成画面の精度も著しく向上した。…

※「スター・ウォーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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