スチュワード(英語表記)Steward, Julian H(aynes)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「スチュワード」の解説

スチュワード
Steward, Julian H(aynes)

[生]1902.1.31. アメリカワシントンD.C.
[]1972.2.6. アメリカ,イリノイ,アーバナ
アメリカの文化人類学者。文化進化および新世界文明に関する理論学界に大きな衝撃を与えた (→新進化主義 ) 。一連の文化変化の比較研究は,文化変化のなかの規則性を明らかにすると主張し,その有効性を証明した。コロンビア (1946~52) ,イリノイ (52~69) の各大学教授を歴任主著『文化変化の理論-多系的進化の方法論』 Theory of Culture Change: The Methodology of Multilinear Evolution (55) ,『灌漑文明』 Irrigation civilization (55) ,『伝統社会の今日的変化』 Contemporary Change in Traditional Societies (3巻,67) 。

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精選版 日本国語大辞典「スチュワード」の解説

スチュワード

〘名〙 (steward)
① 船の食事係。まかない方。司厨(しちゅう)長。
※海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉六「それじゃシチャード(司厨司 スチューウアード)へ話して見ろよ」
② 客船・旅客機などの男性の乗客係、給仕。男性の客室乗務員。旅客機の場合、現在では男女ともにフライトアテンダントという。
※風俗画報‐二三九号(1901)喫煙室「呼鈴(ベル)あり、之を推せば、給仕(シチウアード)(は)せ来りて」

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百科事典マイペディア「スチュワード」の解説

スチュワード

米国の文化人類学者。ミシガン,コロンビア各大学で人類学を教え,1952年以降イリノイ大学教授。斬新な文化変容論,多系的進化論をもって新進化主義者として著名。南米原住民文化の総括書《南アメリカ・インディアンのハンドブック》7巻(1946年―1959年)を編集。
→関連項目サーリンズ

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世界大百科事典 第2版「スチュワード」の解説

スチュワード【Julian Haynes Steward】

1902‐72
アメリカの文化人類学者。1950年代に文化変化の多系性を主張して多系進化説をたて,一般進化を説くL.A.ホワイトとともに新進化主義者とされた。カリフォルニア大学バークリー校でクローバーローウィらに学び,西部諸州の採集と小動物狩猟のインディアンを研究,文化生態学文化統合のレベルなどの概念を確立した。スミソニアン研究所社会人類学部長として南アメリカのインディオ研究を集成してアメリカ人類学界の最高の栄誉バイキング・メダルを受けた。

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世界大百科事典内のスチュワードの言及

【アメリカ・インディアン】より

…そのうちメソアメリカと中央アンデスの2領域では,その後の文化的・社会的発展が急速で,文明社会を形成,この両地域は核アメリカともよばれる。 中南米インディアンの文化領域について,J.スチュワードは,(1)メキシコ・マヤ高文明地域,(2)中央アンデス高文明地域,(3)砂漠農耕地域,(4)環カリブ海部族連合・首長国地域,(5)熱帯雨林農耕村落地域,(6)採集・狩猟民地域に分け,G.ウィレーは10地域に分類する。以下,スチュワードの分類をもとに,各地域の原住民文化の特徴をかいつまんでみてゆく。…

【文化】より

…文化を適応体系と見る立場は,技術,経済,生産に結びついた社会組織の要素が文化の中心的な領域と見る。ハリスM.Harrisの〈文化物質主義cultural materialism〉,サービスE.Serviceの〈文化進化主義cultural evolutionism〉,またスチュワードに由来する〈文化生態学cultural ecology〉,ラパポートR.Rappaportらの〈人類生態学human ecology〉などの間には,それぞれ適応の変化がいかに生まれ,いかに行われるかについて異なった見解がみられるが,ラパポートを除き,いずれも経済とそれに関連する社会的側面を第一義的な要因と考え,観念体系(宗教,儀礼,世界観など)を二義的な随伴現象とみる点では共通している。ラパポートは,儀礼の周期を適応体系の構成要素としてとらえている。…

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