スノードン山(読み)スノードンサン(その他表記)Snowdon

デジタル大辞泉 「スノードン山」の意味・読み・例文・類語

スノードン‐さん【スノードン山】

Snowdon》英国ウェールズ北西部にある山。カンブリア山脈北部、スノードン山塊主峰標高1085メートルで、ウェールズ最高峰として知られる。スノードン登山鉄道山麓の町ランベリス山頂を結ぶ。スノードニア国立公園一部

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改訂新版 世界大百科事典 「スノードン山」の意味・わかりやすい解説

スノードン[山]
Snowdon

イギリス,ウェールズ北西部のグウィネズ州(旧,カーナーボンシャー)にある山。〈雪の山〉を意味し,ウェールズ語ではアル・ウィズバ(〈展望所〉の意)と呼ぶ。標高1085mで,イングランド,ウェールズを通じての最高峰。カンブリア山地北部のスノードニア山脈にあり,古生代堆積岩から構成されて開析が進み,またカール氷食湖が発達する。頂上は5峰に分かれ,展望がすばらしいためスノードニア国立公園指定されている。1896年に山麓のランベリスからアプト式登山鉄道が開通している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スノードン山」の意味・わかりやすい解説

スノードン山
スノードンさん
Snowdon

イギリスウェールズ北西部,グウィネズ北西部にある山。スノードン山地の最高峰で,ウェールズとイングランドの最高峰。標高 1085m。主としてオルドビス系火山岩,粘板岩,ケイ質砂岩からなる。全体に著しい氷河作用を受け,U字谷カールなどの氷河地形多数みられる。1896年北麓のランベリスから山頂まで登山鉄道が開通した。スノードン山地を中心とした一帯は 1951年スノードーニア国立公園(面積 2171km2)に指定され,登山者や観光客が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スノードン山」の意味・わかりやすい解説

スノードン山
すのーどんさん
Snowdon

イギリス、ウェールズ北西部にある山。カンブリア山脈北部、スノードン山塊の主峰で、高さ1085メートルに達するウェールズの最高峰。山塊は氷食を受けて圏谷に囲まれ、山麓(さんろく)のU字谷や圏谷底は湖となっている。1951年に国立公園の指定を受けた。蒸気機関車の引くミニ登山鉄道が山頂まで通じ、観光客の人気の的となっている。

[小池一之]

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世界大百科事典(旧版)内のスノードン山の言及

【カンブリア山地】より

…これに対してブレコン・ビーコン山地を中心とする南部は,古生代後期の旧赤色砂岩が主体で,アルモリカン造山運動の影響を受け,石炭,鉄を埋蔵している。現在はいずれも高度300~800mの隆起準平原となっているが,最高峰のスノードン山(1085m)をはじめ,残丘が各所に突出する。高原にはカール,U字谷などの氷河地形が刻まれ,牧羊・牧牛地帯となっている。…

※「スノードン山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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