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登山鉄道 トザンテツドウ

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デジタル大辞泉の解説

とざん‐てつどう〔‐テツダウ〕【登山鉄道】

山のふもとから、中腹や頂上まで通じる登山用の鉄道。登山電車。

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百科事典マイペディアの解説

登山鉄道【とざんてつどう】

急勾配(こうばい)区間に設けられる鉄道。歯輪と歯軌条をかみ合わせアプト式鉄道ケーブルカーとすることが多く,普通のレールによる場合も特殊な制動装置を備える。

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世界大百科事典 第2版の解説

とざんてつどう【登山鉄道】

傾斜の大きい線路条件下で車両を運転する鉄道のことで,広義には平野や盆地を隔てる山地をこえるもの,山頂をめざすゆきどまり型のものの双方を含むが,一般には観光客輸送手段としての後者をさす。幹線鉄道の急勾配線では長大トンネルを併用して高度上昇を抑える場合が多く,アルプスごえのサン・ゴタール(ザンクト・ゴットハルト,サン・ゴタールド)線やシンプロン線がその典型である。日本では上越新幹線や上越線での清水トンネルが著名である。

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大辞林 第三版の解説

とざんてつどう【登山鉄道】

山地を昇降する登山用の鉄道。登山電車。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

登山鉄道
とざんてつどう
mountaineering railway

主として観光客を輸送する目的で山岳の景勝地に敷設された鉄道。学術的または専門的な用語ではないが、一般的に使われている。日本で登山鉄道として社名に冠しているのは箱根登山鉄道小田原―強羅(ごうら)間15.0キロメートル)のみである。ヨーロッパではスイス、オーストリア、フランス、イタリアなどアルプス山系に数多くの登山鉄道がある。またアメリカのコロラド州のロッキー山系、インドのダージリン・ヒマラヤ鉄道も世界的に有名である。
 箱根登山鉄道は最急勾配(こうばい)が80‰(パーミル、千分率。80‰は水平距離1000メートルに対し高さ80メートルの勾配)で、粘着運転(レールと車輪の摩擦で推進する運転)を行う鉄道としてはほとんど限度に近い急坂区間を有する。これ以上の急勾配になると、歯形軌条を敷設して、車両に装備した歯車がかみ合って空転防止をしながら登坂・降下をするラックレール式鉄道を採用する。ラックレールの方式としてアプト、リッゲンバッハおよびロヒャーなどがある。日本では大井川鉄道井川線のアプトいちしろ―長島ダム間がアプト式を採用している。歯形軌条による鉄道の最急勾配記録はスイスのピラトゥス登山鉄道で約500‰である。これ以上の急勾配を登坂する場合にはケーブルカーやロープウェー方式となる。
 車両の動力方式はほとんどが電車であるが、スイスのブリエンツ・ロートホルン鉄道、オーストリアのアッヘンゼー鉄道などはいまなお蒸気機関車を使用している。アメリカのコロラド・スプリングズを起点とするマニトウ山登山鉄道はディーゼル動車による歯形軌条式である。全区間のほとんどが急斜面を登ることに終始する鉄道では機関車・客車が斜面にあわせて傾斜階段状につくられる。登山鉄道の特徴としては、直接急斜面を登ることのむずかしさからスイッチバックやループ線にして地形を克服しながら山麓(さんろく)から目的地の山頂あるいは観光景勝地点に到達する。信越本線の碓氷峠(うすいとうげ)越えの横川―軽井沢間(1997年廃止)やアメリカ、カナダのロッキー山脈越えの幹線鉄道については山岳線とはよぶが、一般的には登山鉄道とはよばない。南海電気鉄道の高野(こうや)線も50‰の急勾配が高野山口付近にあるが、登山鉄道とはよばない。[西尾源太郎・佐藤芳彦]

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