スベタ

大辞林 第三版の解説

スベタ【espada】

〔元来は、剣の意のカルタ用語〕
女性をののしっていう語。
顔のみにくい女性。
めくりカルタで、点にならないつまらない札。
つまらない者。 「こつちは凡夫の-の身/洒落本・当世気とり草」

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精選版 日本国語大辞典の解説

スベタ

〘名〙 (espada から。元来はカルタ用語で、「剣」の意)
① めくりカルタで、点にならないつまらない札。
洒落本・風俗問答(1776)「こつちの愚鈍(へんてこ)はあざとすべたを知らず」
② とりえのないつまらない者。賤しい者。
※洒落本・当世気どり草(1773)瀬川菊の露「こっちは凡夫のすべたの身。おまへは通力変化のおや玉」
③ 顔かたちの醜い女。また、女、特に娼婦を卑しめていう語。
※洒落本・にゃんの事だ(1781)「アノすべたが寐ると土左衛門のやうだ」
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉ハイカラ紳士「売色の淫婦(スベタ)に鼻毛を抜かれて家産を蕩尽しても」
[語誌](1)もと、遊具トランプの四種の紋様の一つからと見られる。四種のうち最も価値の低いものとされたと見え、それが②③の意に転用された。③は特に外形面の非難が強く、行動や精神面での軽はずみへの非難を示す「蓮葉」と対照的に使用された。
(2)「スベタ」「蓮葉」「あばずれ」などの語は、原義はともかく、女性に対する侮蔑・悪口としての明確な使い分けはなくなっていく。

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