スポック(読み)すぽっく(その他表記)Benjamin McLane Spock

デジタル大辞泉 「スポック」の意味・読み・例文・類語

スポック(Benjamin McLane Spock)

[1903~1998]米国小児科医児童心理発達に基づいた育児書、「スポック博士の育児書」で世界的に知られる。ベトナム戦争に反対する市民運動でも活躍した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スポック」の意味・わかりやすい解説

スポック
すぽっく
Benjamin McLane Spock
(1903―1998)

アメリカ小児科医、市民運動家。エール大学文学部卒業後、コロンビア大学医学部に学び、1929年学位取得。その後ニューヨークにおいて小児科、精神科領域治療・研究活動を行う。1946年『スポック博士の育児書』The Common Sense Book of Baby and Child Careを著し、ベストセラーとなる。児童心理から育児を考え、また柔軟に育児に取り組むことを強調した。1960年代には市民運動家として放射能汚染警告を発し、ベトナム反戦運動においても活躍。1972年の大統領選挙には「市民党」の候補として立候補した。

[大江正比古]

『ベンジャミン・スポック、マイケル・B・ローゼンバーグ著、高津忠夫・奥山和男監修、暮しの手帖翻訳グループ訳『スポック博士の育児書』最新版(1997・暮しの手帖社)』

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百科事典マイペディア 「スポック」の意味・わかりやすい解説

スポック

アメリカの小児科医師。コネティカット州生れ。イェール大学卒業後,さらにコロンビア大学医学部を卒業。開業医であり,医学・心理学両面から子供の創造性を重視した研究を続け,1946年に出版した《スポック博士の育児書》は世界的ベストセラーとなった。しかし,その育児方法論をめぐって多方面からさまざまな批判が出されたこともあり,スポックは自身が亡くなるまで改訂作業を続けた。その一方ベトナム戦争反対運動や核兵器廃絶運動にも参加し,1972年には人民党からアメリカ大統領選挙に立候補したが落選している。

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デジタル大辞泉プラス 「スポック」の解説

スポック

アメリカのSFテレビドラマ・映画シリーズ「スタートレック」に登場するキャラクター。シリーズの主役艦であるエンタープライズ号の技術主任兼副長で、シリーズ第1作「宇宙大作戦」のほか映画シリーズに登場。ヴァルカン人と地球人とのハーフ男性。レナード・ニモイが演じ、映画第11作目以降の若きスポックはザカリー・クイントが演じている。

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