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スラプスティック slapstick

翻訳|slapstick

世界大百科事典 第2版の解説

スラプスティック【slapstick】

slap(ぴしゃりとたたく)とstick(棒きれ)の合成語で,激しくそうぞうしい動き,誇張された演技,そのほか茶番めいた場面やせりふが特徴の〈どたばた喜劇〉のこと。もともとはイタリアのコメディア・デラルテ(即興仮面喜劇)に由来するものともいわれ,パントマイム(無言劇),バーレスク(道化芝居),ボードビル(寄席演芸),あるいはミュージック・ホール(軽演芸場)の道化役が相手役をたたくのに用いた竹の棒,または,しなやかな2枚の板を合わせた棒のことであった。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のスラプスティックの言及

【喜劇映画】より

…これは,映画の発明者の一人リュミエール兄弟の〈シネマトグラフ〉の1本,《水をかけられた水撒き人》(1895)と題する即興的な寸劇だが,人物の動きによる基本的なギャグが,すでにここにある。喜劇映画は,おおまかにいって,追いつ追われつのアクションで笑わせるスラプスティックslapstick(どたばた)と,こっけいな状況や,それにまつわる会話のおかしさが眼目のシチュエーション・コメディの二つの流れに分けられる。多くの場合,前者はコメディアンへの依存度の高い喜劇,後者は脚本や演出,つまり作者が主体の喜劇ともいえる。…

【喜劇映画】より

…これは,映画の発明者の一人リュミエール兄弟の〈シネマトグラフ〉の1本,《水をかけられた水撒き人》(1895)と題する即興的な寸劇だが,人物の動きによる基本的なギャグが,すでにここにある。喜劇映画は,おおまかにいって,追いつ追われつのアクションで笑わせるスラプスティックslapstick(どたばた)と,こっけいな状況や,それにまつわる会話のおかしさが眼目のシチュエーション・コメディの二つの流れに分けられる。多くの場合,前者はコメディアンへの依存度の高い喜劇,後者は脚本や演出,つまり作者が主体の喜劇ともいえる。…

【チャップリン】より

…のち,キーストン,エッサネイ,ミューチュアル各社で数多くの作品に出演したが,そのほとんどで監督を兼ね,ちょびひげ,山高帽,だぶだぶのズボン,ステッキという独特の扮装と演技で個性をつくりあげ(この〈放浪紳士〉の扮装はフランスの喜劇人マックス・ランデルのスタイルを浮浪者風にアレンジしたものといわれる),アメリカばかりでなく世界中で人気を得た。 そして早くも《チャップリンの替玉》(1916)その他で単なる笑劇から風刺劇へ変わっていくその後の作品の原形を示し,18年にファースト・ナショナル社と契約して製作上の完全な自由を得てからは,〈スラプスティック〉,すなわちドタバタの笑いのパターンとは異質の新しい笑い,人間的なユーモアと風刺へ昇化した笑いの創造を目ざし,〈戦いの神の犠牲〉にささげられたあわれな兵隊をペーソスと風刺をこめて描いた《担へ銃》(1918)や,社会的風刺が加わった最後の短編《偽牧師》(1923)を作り出している。19年にメリー・ピックフォード,ダグラス・フェアバンクス,D.W.グリフィスと共同で設立したユナイテッド・アーチスツ社でつくった《巴里の女性》(1923),《黄金狂時代》(1925),《サーカス》(1928)をへて,《街の灯》(1931)に至って,冒頭に〈コメディ・ロマンス・イン・パントマイム〉というタイトルがかかげられ,ユーモアとペーソス,笑いと涙のチャップリン映画が完成する。…

※「スラプスティック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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