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スールダース Sūrdās

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スールダース
Sūrdās

[生]1483
[没]1578?
インド,ヒンディー語の聖詩人。プラーナ文献『バーガバタ・プラーナ』に基づいて編まれ,ビシュヌ神の化身クリシュナの生涯を描いた詩集『スールサーガル』 Sūrsāgarで知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

スールダース【Sūrdās】

16世紀中ごろの北インドで,クリシュナ信仰を主題とする甘美な賛歌を詠唱したビシュヌ派の盲目の詩人。その生涯,作品などについては不明な点が多いが,宗派内で編まれた信徒列伝の類によると,1478年にデリー近郊のバラモンの家に生まれ,青年期にバッラバ師から《バーガバタ・プラーナ》の講釈を聞いてクリシュナ信仰の道にはいり,ブリンダーバン近くのゴークルにバッラバ師が開いたシュリーナート寺院の賛歌詠唱者として迎えられて多数の情感豊かな賛歌を残し,1584年に寺院近くの湖のほとりで没したという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スールダース
すーるだーす
Srds
(1478ころ―1580ころ)

インドのブラジバーシャー語詩人、歌手。熱烈なクリシュナ信徒。家貧しく盲目だったためひとりヤムナー河畔に住み、詩人、歌手として名声を得ていたが、1510年バッラバ師に会い教えを受けて詩境ますます冴(さ)え、シュリーナート寺院の楽士として即興のクリシュナ賛歌を歌った。詩は聖典『バーガバタ・プラーナ』、とくにその第10章に基づきクリシュナ神の行跡をたたえたもので、幼童クリシュナの戯れ、これを見つめる周囲の人々の愛情、幼童クリシュナの冒険・危難と母親の心配、ラーダーとクリシュナの純愛、別離の悲しみなどを歌って叙情詩の世界的傑作と称され、爾後(じご)インド文学に多大な影響を与えた。詩集を『スールサーガル』(スールの海)といい、多数の写本があるが、19世紀以後編集が進められ、ナワルキショール社版(1920)、ナーガリー・プラチャーリニー・サバー・カーシー版(1934)などが一般に用いられている。[土井久弥]

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世界大百科事典内のスールダースの言及

【インド文学】より

…ラーマ信仰の作品では,トゥルシーダースの叙事詩《ラーム・チャリット・マーナス》,ナーバーダースの《バクト・マール(熱烈信仰者列伝)》(16世紀末)などが今日なお親しまれている。クリシュナ信仰の主要作品には,ビディヤーパティの《パダーワリー(賛歌集)》,スールダースの《スール・サーガル》,ミーラー・バーイーの《パダーワリー》(16世紀)などがある。ラーマ信仰文学もクリシュナ信仰文学も,それぞれの教団・教派の僧の手になるものが多いが,世俗の信徒の寄与も大きい。…

※「スールダース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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