セコンディタコラディ(英語表記)Sekondi-Takoradi

改訂新版 世界大百科事典 「セコンディタコラディ」の意味・わかりやすい解説

セコンディ・タコラディ
Sekondi-Takoradi

西アフリカ,ガーナ南西部の重要な港湾都市ギニア湾に面した西部州の州都で2地区に分かれ,セコンディ(人口11万,2000)は商業と住宅を主とし,約10km東方タコラディ(人口18万,2000)はココアを主とする加工業,タバコ,鉄道修理,造船などの工業が発達している。17世紀にオランダとイギリスが建設した城塞を中心に,まずセコンディの町が出現し,1903年内陸に通じる鉄道が開通してから,木材,ココア,鉱産物などの輸出港となった。タコラディは1923年にガーナ最初の水深の深い港が建設されてから,貿易港として発展した。両地区は46年に合併して一つの都市となった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セコンディタコラディ」の意味・わかりやすい解説

セコンディタコラディ
Sekondi-Takoradi

ガーナ南西部,ギニア湾にのぞむ港湾都市。ウェスタン州の州都。アクラ西南西約 180kmに位置。 1963年セコンディとタコラディが合併して成立。セコンディはかつて奴隷貿易の基地としてオランダ,イギリスなどが争奪,17世紀には両国要塞が築かれた。 1901年クマシと鉄道で結ばれ,イギリスの植民地経営の一拠点となった。タコラディは 28年に完成した深水港として発展,新旧の建物が混在するセコンディに対し,近代的に計画され,行政庁,商業ビル,大商店が並ぶ。同国第2の港で,カカオ,木材などを輸出するほかマンガン,ボーキサイト,石油の専用埠頭をもつ。製材,たばこ,漁船などの軽工業がある。鉄道でアクラ,クマシと結ばれ,国内空港もある。人口 10万 3653 (1988推計) 。

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