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ゼパニヤ書 ゼパニヤしょBook of Zephaniah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゼパニヤ書
ゼパニヤしょ
Book of Zephaniah

旧約聖書 12小預言書の一書。3章から成る。表題にはユダの王アモンの子ヨシヤの治世 (前 640~609) にゼパニヤにのぞんだ主の言葉とあり,「主を求めずたずねない者を絶とう」として,ユダの民の偶像崇拝,天体礼拝,ミルコム神崇拝を攻撃 (1章) ,またペリシテ人やモアブ,アンモンの民,エチオピア人らを呪い (2章) ,最後に,いまや暴虐と退廃の町となったエルサレム祭司や預言者たちの罪をあばき,あらためて人々の心をみずからへと回心させることを告げている。預言者ゼパニヤの活動はヨシヤ王の宗教改革 (前 621) に影響を与え,1章で非難されている異教的礼拝は改められている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゼパニヤしょ【ゼパニヤ書 Book of Zephaniah】

旧約聖書の〈12小預言者〉に属する預言書。ゼパニヤはヒゼキヤの4代目の子孫であり,ヨシヤ王の時代に活動したとされている。彼の預言の中で有名なのは〈怒りの日〉としての〈主の日〉の預言である。ゼパニヤはヨシヤ王の宗教改革(前622)に先立つ時期に,エレミヤやハバククと同様,スクテヤ人(スキタイ人)による攻撃を神の審判として語り,アッシリアの滅亡を預言し,悔い改めによるユダの救いを約束した。【木田 献一】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゼパニヤ書
ぜぱにやしょ
ephanyhヘブライ語
Zephaniaラテン語
Zephaniah英語

旧約聖書』中の十二小預言書の一つで、3章からなる短いもの。ユダ王国中興の王ヨシヤの宗教改革(前622)に先だつ時期に、ユダ王国がアッシリア帝国の影響下で極端に異教化したのに対し、偶像、ミルコム礼拝などの宗教的堕落を批判した預言者ゼパニヤの書。神の世界審判の時としての恐るべき「主(しゅ)の日」の到来が全体を貫くテーマで、神の怒りが迫っていることを告げ、悔い改めを求めている。紀元前630年ごろに地中海沿いのパレスチナ一帯を席巻(せっけん)したスクテア人(スキタイ人)の来襲に、神の審判を感じ取ったのであろうといわれている。審判はユダのみならず、周辺諸国(ペリシテ、モアブ、アンモン、エチオピア、アッシリア)をも含むとする普遍的な立場が示されている。[清重尚弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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