西アフリカ,ナイジェリア北西部の都市。人口20万(1995)。ニジェール川の支流ソコト川にのぞみ,鉄道によってラゴスと結ばれ,空港もある。サハラ南縁の乾燥した原野にあり,ラッカセイ,家畜の皮革類の集散地で,製革(なめしや染色),陶器,セメントなどの工業もある。この地域はハウサ族の世界で,14世紀からイスラム化し,多くのハウサ国家が出現したが,1804年フルベ(フラニ)族指導者ウスマン・ダン・フォディオが反乱を起こし,08年ソコトを首都とするフラニ王国を建設した。ウスマンの後継者はソコトのスルタンとなり,ソコトは周辺の広大なイスラム社会の宗教的聖地となった。1903年イギリスの支配下におかれたが,今もイスラム都市の性格を強く残している。
執筆者:西野 照太郎
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西アフリカ、ナイジェリア北西部にある都市。ソコト州の州都。ニジェール川支流のソコト川沿岸に位置する。人口19万9900(1995)。セメント、皮革、織物などの工業が立地し、周辺の家畜取引も行われる。1808年、フラニ人の指導者ウスマン・ダン・フォディオが、イスラム聖戦(ジハード)によってソコト藩王国を建設し、その首都をこの地に置いた。イスラム都市の性格を残しており、町の北東部に王宮がある。ラマダーン(断食月)明けのサラー祭は有名。
[島田周平]
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