ソブゾキサン製剤(読み)ソブゾキサンセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「ソブゾキサン製剤」の解説

ソブゾキサン製剤

製品名
ペラゾリン(全薬工業)

 悪性リンパ腫成人T細胞白血病・リンパ腫ATL)の治療に用いられる抗ガン剤です。


発疹ほっしんなどの過敏症状が現れることがあります。過敏症状が現れたときは服用を止め、すぐ医師に報告してください。


白血球減少、血小板減少、貧血、出血傾向、間質性肺炎が現れることがあります。このような症状が現れたときは服用を止め、すぐに医師に報告してください。


 そのほかに、肝機能障害、食欲不振、吐き気嘔吐おうと下痢便秘、口の渇き、口内炎、脱毛、倦怠感けんたいかん、頭痛、発熱などが現れることがあります。〔「副作用と対策」参照〕。


①細粒で、1日量を1~2回に分割、5日間連続で服用し、2~3週間休薬します。服用するときは医師・薬剤師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、増量・減量しないでください。


②これまでにこの薬で重い過敏症状をおこしたことのある人は、使用できません。


③消化管の潰瘍や出血傾向、骨髄機能の低下、肝障害、腎障害、感染症にかかっている人、水痘すいとうにかかっている人、高齢者などは、使用にあたって注意が必要です。


副作用出現早期に発見するため、血液検査肝機能検査腎機能検査などを頻繁に行う必要があります。医師から指示された検査は、必ず受けてください。


 ほかの抗ガン剤、放射線療法との併用により、骨髄機能抑制といった副作用が強く現れることがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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