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肝機能検査 かんきのうけんさ liver function test

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

肝機能検査
かんきのうけんさ
liver function test

肝臓は非常に複雑な機能をもつ重要な臓器なので,機能検査法も数多く考案され,日常的に行われている。血液の生化学的検査が中心であるが,尿や十二指腸ゾンデで採取した胆汁も,検査材料として用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

肝機能検査【かんきのうけんさ】

肝臓の営む種々の機能を検査することにより,疾患の診断,経過観察などを行うこと。一般に検査試料としては血清,ときに尿,胆汁などが用いられ,血清酵素値,ビリルビン値,ウイルス抗原・抗体の有無,タンパク代謝,糖代謝,脂質代謝,胆汁の分泌,異物排泄(はいせつ),解毒などの機能を検査する。
→関連項目GOT

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家庭医学館の解説

かんきのうけんさ【肝機能検査】

 肝機能検査とは、血液を採取して、血液中に含まれる成分を調べ、肝臓(かんぞう)のはたらきや肝臓病を診断する検査のことです。
 肝機能検査の代表的な検査項目にGOT、GPTがあります。
 GOTはグルタミン酸オキサロ酢酸(さくさん)トランスアミナーゼ、GPTはグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼの略称で、それぞれ肝細胞中に含まれる酵素(こうそ)の名前です。酵素の略称がそのまま検査項目名としても使われています。
 これらの酵素は、肝細胞の破壊がおこると、細胞の中から血液中に出てきて、血液中の値が高くなります。
 同様に、ALP(アルカリホスファターゼ)、γ(ガンマ)‐GTP(γ‐グルタミールトランスペプチダーゼ)という酵素は、胆道(たんどう)(胆汁(たんじゅう)の流れ道)に障害がおこると血液中の値が増えてきます。これらも酵素の略称が検査項目名として使われています。
 肝炎によって肝細胞が破壊されると、血液中の色素であるビリルビンが胆汁中へうまく排泄(はいせつ)できなくなり、血液中のビリルビン値が高くなります。このとき、眼球(がんきゅう)や皮膚(ひふ)の色が黄色くなります。この症状が黄疸(おうだん)です。
 ビリルビン値は、胆石(たんせき)などで胆道(たんどう)が閉鎖(へいさ)されたときにも高くなります。
 肝臓は体内の化学工場で、腸などから吸収された栄養分をもとにからだに必要なさまざまの物質をつくるはたらきをしています。その肝臓が長い間かかって少しずつ壊れていく慢性肝炎(まんせいかんえん)や、それにひき続いておこる肝硬変(かんこうへん)になると、工場のはたらきが鈍くなり、アルブミンというたんぱく質コレステロールがうまく合成されなくなって、血液中の量が減ってきます。
 また、慢性の肝臓病になると、異物を処理するための肝臓の能力も落ちてきます。これを調べる検査がICG検査で、緑色の色素であるICGを静脈内に注射し、一定時間後にどのぐらい血液中に残っているかをみることで、肝臓の異物処理能力を調べます。
 その他、肝炎をおこすウイルスを調べる検査(ウイルスマーカー)も肝機能検査の1つです。
 また、肝がんが発生すると血液中にAFP、PIVKA‐Ⅱというたんぱくが増えてきます。この性質も検査に利用されますが、がんがなくても値が上がることもあるため、注意しなければなりません。
 こうしたたくさんの検査結果を総合的に判断することによって、肝臓の組織を直接採取して調べる肝生検(かんせいけん)という方法を用いなくても、肝臓の状態を推測することができるのです。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

かんきのうけんさ【肝機能検査 liver function test】

一般的なことばとしては肝臓の機能を調べる検査という意味になるが,臨床医学では〈肝障害の有無を調べる目的で,日常診療や健康診断のふるい分けに用いられている血清および尿の生化学的検査群〉を意味し,肝臓疾患の診断に利用されている物理学的検査や特殊検査は含まれない。また肝機能に関係する検査であっても,通常は他の疾患の診断に利用されている検査は肝機能検査には含まれない。肝機能検査としては200種近い検査があるが,現在利用されている検査は表のとおりである。

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世界大百科事典内の肝機能検査の言及

【肝炎】より

…黄疸の消失には4~8週間を要する。そのころには,他の肝機能検査(GOT,GPTなど)の異常も正常化する。(3)診断と治療 診断には血清学的診断と生化学的診断がある。…

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