ゾイゼ(英語表記)Seuse, Heinrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゾイゼ
Seuse, Heinrich

[生]1295.3.21. コンスタンツ
[没]1366.1.25.
ドイツの神秘主義者。ラテン名でスーゾともいう。ドイツ神秘主義の祖 J.エックハルトに師事したのち,ドミニコ修道会に属し,巡回説教師となる (1335頃~48) 。 1348年頃ウルムに定住。魂と神との融合を説き,人間の魂は神のなかでのみ安らぎを得ると考えた。主著『真理の書』 Das Büchlein der Wahrheit (1327) ,『永遠なる知恵の書』 Das Büchlein der ewigen Weisheit (1328) など。

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百科事典マイペディアの解説

ゾイゼ

ドイツの神秘思想家,ドミニコ会士。ラテン名Henricus Susoからズーゾーとも。クレルボーのベルナール,エックハルトの影響下に,受難の観想,マリア崇敬にもとづく神秘神学を説いた。著書《永遠の知恵の書》ほか。
→関連項目タウラードイツ神秘主義

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世界大百科事典 第2版の解説

ゾイゼ【Heinrich Seuse】

1295ころ‐1366
エックハルトの神秘思想を強くうけつぎ,タウラーと並び称せられるドイツのドミニコ会士。ズーゾーHenricus Susoともいう。コンスタンツ副修道院長になるが讒言(ざんげん)にあい,以後司牧者,説教師としておもに南ドイツを巡回,外面的には不遇に終わった。彼の本領は,キリストの受難の観想によって苦の積極的意義を明らかにし,かつみずから徹底した苦行を実践した点にある。また仲介者としてのマリアの役割を高く評価した。

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大辞林 第三版の解説

ゾイゼ【Heinrich Seuse】

1295~1366) ドイツの神秘思想家。エックハルトの弟子。神秘主義を思弁的に論じ、師を弁護。広く読まれた「永遠の知恵の小冊子」を著す。

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世界大百科事典内のゾイゼの言及

【ドイツ神秘主義】より

…中世後期から近世にかけて,一連の系譜をなすドイツ人神秘家たちによって担われたキリスト教神秘主義の歴史的形態。狭義には,14世紀前半のエックハルトゾイゼタウラーを中心にした活動とその思想をさし,広義には,その3者以前のビンゲンのヒルデガルトやマクデブルクのメヒティルトMechthild von Magdeburg(1210ころ‐82か94)などの女性神秘家たち,および3者以後その精神をさまざまな変容において継承・展開したニコラウス・クサヌスベーメ,さらにはドイツ・ロマン主義のノバーリス,ドイツ観念論のフィヒテ,シェリングなどに及ぶ精神的系譜を総称する。ドイツ神秘主義は,キリスト教史の枠を越えてヨーロッパ精神史を貫流する一大潮流をなしている。…

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