世界大百科事典 第2版の解説 タウナギ【タウナギ(田鰻) rice eel】 タウナギ目タウナギ科の淡水魚で1属1種(イラスト)。一見ウナギに似るが,頭が大きくて体の後部はしだいに細くなり尾端がとがる。体色は赤褐色で,黒い小斑点が散在する。全長70~80cmに達する。胸びれと腹びれがなく,背びれとしりびれが皮褶(ひしゆう)だけでできている点や,鰓孔(えらあな)が下面に開き,左右のものが接続する点も目だった特徴で,この仲間は系統上特異な群とされる。タウナギは東南アジアから中国,台湾,朝鮮半島にかけて分布し,おもに水田や浅い池沼に生息する。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報