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タカリー族 タカリーぞくThakali

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タカリー族
タカリーぞく
Thakali

西部ネパールのカリガンダキ河谷に住む民族。形質的にはモンゴロイドに属し,言語は隣接するグルン族マガール族などとともに,チベット=ビルマ語族に属する。人口約1万と推定される。テライ平野とチベット高原の中間に位置する地の利を占めて,昔から交易に従ってきた。交易中継地のトゥクチェより南では,農耕が生業である。社会は4つの父系外婚氏族から成る。宗教は伝統的なシャーマニズムチベット仏教と習合したものであるが,最近では一部にヒンドゥー化の傾向が強く,カースト的観念が影響を与えつつある。ポカラ,グルカー付近の街道沿いの茶屋を経営する者も多く,商業民として知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

タカリーぞく【タカリー族 Thakali】

ネパール・ヒマラヤ中央部,カリ・ガンダキ川上流部の深い谷間タコーラ地方を故郷とし,チベット・ビルマ語派に属する言語を話す民族。人種的にはモンゴロイドの特徴が強い。人口約数千とも1万ともいわれる少数民族であるが,商業民として名高い。かつては,チベット方面から岩塩や牧畜生産物を入手し,ネパール南部やインド方面に輸出し,逆に米,麦など農作物や工業製品をそこから買って,チベットへ輸出して富をなした。1959年のチベットにおける暴動によって,多数の難民が流入したりヒマラヤ貿易が中断したため,タカリー族の多くが首都であるカトマンズなどの南方都市に移住した。

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世界大百科事典内のタカリー族の言及

【住居】より


【総説】
 住居の類語としては,すぐに住宅・住いがあげられる。住宅と住居を比べると,住宅のほうが人間のすみかとしての建物の側面を強く含意する。住い(すまひ)は〈すまふ〉の連用形の名詞化であり,当て字として〈住居〉を用いることがある。つまり住居と住いは一応同義ととらえてよいし,そこには住むという人間の能動的な営み,すなわち人の暮しが浮き出されている。《日本大辞書》(山田美妙著,1892‐93)によると,〈すむ〉には(1)居所を定める〈住む〉,(2)濁りがなくなる〈澄む(あるいは清む)〉,(3)事終わってすべて澄むの〈済む〉があてられており,《岩波古語辞典》では〈すみ(棲み・住み)〉は〈スミ(澄)〉と同根であり,あちこち動きまわるものが,一つ所に落ち着き定着する意とある。…

【ヒマラヤ[山脈]】より

…その中間に分布するのが,モンゴロイド型の顔と体つきをもち,チベット・ビルマ語派系のヒマラヤ諸語を話す人々である。カトマンズ盆地を挟んで東西山地にタマン族,東部山地にライ族,リンブー族,スヌワール族,西部山地にマガル族,グルン族タカリー族が住む。ヒマラヤ山地の〈耕して天に至る〉段々畑がみられるのもこのあたりである。…

※「タカリー族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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