ネパールの中央部西のガンダキ県カスキ郡の中心都市,県庁所在地。西部開発地域の本部もある。人口15万6312(2001)。ミカンなどの果物の産地であるポカラ盆地(標高約830m)の西部に位置する。従来,商業の中心地で,近郊あるいはチベット圏からも人々をひきつけてきた。近年,空路(1960年代),自動車道路(1970年代)で首都カトマンズ,インド国境のバイラワBhairahawaと結ばれ,交通の要衝として重要性を増している。また美しい湖をもち,アンナプルナ連峰を間近に望む地の利を得て,観光地としても成長しつつある。住民はさまざまであるが,商店経営に従事するネワール,旅館経営,商人のタカリー,役人などに多いバウンやチェトリ,農民,軍人のグルンなどが代表的である。
執筆者:石井 溥
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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