タベルニエ(読み)たべるにえ(英語表記)Bertrand Tavernier

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タベルニエ
たべるにえ
Bertrand Tavernier
(1941― )

フランスの映画監督。リヨン生まれ。『カイエ・デュ・シネマ』などの雑誌で映画批評活動を続け、ヌーベル・バーグの育ての親の一人、ジョルジュ・ド・ボールガールの製作会社の宣伝部に勤める。1973年、長編第一作『サン・ポールの時計屋』を監督。シムノンの原作がもつ雰囲気をいかし、1974年度ルイ・デュリック賞を受賞。続く『祭よ始まれ』(1974)は、一転してフランス18世紀の史実に題材を求め、現代の政治に通じるものを描き、セザール賞を受賞。この2本で詩的リアリズムの世界が持ち味の作家として注目された。その後の作品に『判事と殺人者』(1976)、『甘やかされた子どもたち』(1977)、『通夜』(1980)、『布巾(ふきん)の音』(1982)、『田舎(いなか)の日曜日』(1984)、『ラウンド・ミッドナイト』(1986)、『パッション・ベアトリス』(1987)、『素顔の貴婦人』(1989)、『ダディ・ノスタルジー』(1990)、『ソフィー・マルソーの三銃士』(1995)、ベルリン国際映画祭作品賞に選ばれ、詩的リアリズムを評価された『ひとりぼっちの狩人たち』(1995)、幼稚園長が社会の矛盾と闘う物語『今日から始まる』(1999)などがある。[鳥山 拡]

資料 監督作品一覧

接吻・接吻・接吻 Les baisers(1963)
サン・ポールの時計屋 L'horloger de Saint-Paul(1973)
祭よ始まれ Que la fte commence...(1974)
判事と殺人者 Le juge et l'assassin(1976)
甘やかされた子どもたち Des enfants gts(1977)
SF デス・ブロードキャスト(通夜) La mort en direct(1980)
田舎の日曜日 Un dimanche la campagne(1984)
ラウンド・ミッドナイト 'Round Midnight(1986)
パッション・ベアトリス La Passion Batrice(1987)
素顔の貴婦人 La vie et rien d'autre(1989)
ダディ・ノスタルジー Daddy Nostalgie(1990)
ソフィー・マルソーの三銃士 La fille de d'Artagnan(1994)
ひとりぼっちの狩人たち L'appt(1995)
今日から始まる a commence aujourd'hui(1999)
レセ・パセ 自由への通行許可証 Laissez-passer(2002)
エレクトリック・ミスト 霧の捜査線 In the Electric Mist(2009)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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