チリ地震津波

共同通信ニュース用語解説 「チリ地震津波」の解説

チリ地震津波

1960年5月23日未明(日本時間)、南米チリ沖でマグニチュード(M)9・5の巨大地震発生。丸1日近くたった24日未明に日本の太平洋沿岸に最大で高さ6メートルの津波が押し寄せた。北海道東北を中心に甚大な被害を出し、死者・行方不明者は142人、重傷者は872人、全壊家屋は約1500戸に上った。気象庁は当時、遠方地震で発生した「遠地津波」を予測する態勢がなく、警報が出たのは津波到達後だった。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

デジタル大辞泉プラス 「チリ地震津波」の解説

チリ地震津波

1960年5月23日に南米のチリ沖で発生した地震により日本で起きた津波災害。24日の2時ごろから、北海道から沖縄にいたる日本各地の太平洋沿岸地域に津波が押し寄せ、高いところでは5~6メートルの津波を観測。死者・行方不明者は142名、家屋全壊1500戸あまりという大きな被害が出た。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のチリ地震津波の言及

【チリ地震】より

…チリにおいては地震動と津波により約2000人の死者が出たが,津波は全太平洋に波及し,各地に被害をもたらした。日本では日本時間24日2時ごろから5時ごろにかけて太平洋岸の各地にチリ地震津波の第1波が到着し,三陸沿岸で5~6mに達したほか,志摩半島などでも高く,死者119人,行方不明20人,家屋全壊流失2830,半壊2183の被害がでた。南アメリカ沖の巨大地震による津波が日本を襲った例は過去に数回ある。…

※「チリ地震津波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android