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ツノゴケ(角苔) ツノゴケAnthoceros laevis; horned liverwort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツノゴケ(角苔)
ツノゴケ
Anthoceros laevis; horned liverwort

ツノゴケ類ツノゴケ目ツノゴケ科に属するコケの1種。世界中に広く分布するが寒冷地にはほとんどない。日本では中部日本以南に多くみられ,庭や畑の土の上に生える。植物体は濃緑色でタイ類に似た平らな葉状体で背腹性があり,ロゼット状に広がり,各細胞中に大きな葉緑体が1個ずつある。葉緑体中には灰色の大きなピレノイドが観察される。春から夏にかけて,葉状体の縁辺近くに緑色で細長い胞子体が多数形成され,熟すると縦に2裂し先端が褐色になる。ツノゴケは胞子嚢が縦裂する点でタイ類から,また弾糸をもつ点でセン類から区別される。ツノゴケ類は化石シダ植物の古生マツバランとの間に類縁性があると考えられている興味深い植物群である。和名は胞子体の形を牛などの角になぞらえたもので,英名も同義である。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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