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ツマキチョウ ツマキチョウAnthocaris scolymus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツマキチョウ
Anthocaris scolymus

鱗翅目シロチョウ科。前翅長 23mm内外。前翅端はやや後方に湾曲して鉤状にとがる。翅は白色で,前翅表は基部が黒く,ほぼ中央に黒色斑があり,先端部はやや広く黒色で,では黄橙色部があるがにはない。後翅の裏面には暗緑色の複雑な雲状斑がある。成虫は4~6月頃出現する。幼虫はヤマハタザオタネツケバナイヌガラシなど野生のアブラナ科植物の果実を食べる。北海道,本州,四国,九州,朝鮮,中国などに分布する。

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百科事典マイペディアの解説

ツマキチョウ

鱗翅(りんし)目シロチョウ科の1種。開張45mm内外。白色で後翅裏面に暗緑色の雲状斑がある。雄の前翅端はだいだい色。日本全土,朝鮮に分布。幼虫はヤマハタザオ,タネツケバナなど野生のアブラナ科植物の花穂や実を食べ,蛹(さなぎ)で越冬。

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世界大百科事典 第2版の解説

ツマキチョウ【Anthocharis scolymus】

鱗翅目シロチョウ科の昆虫(イラスト)。開張は小型の雄で4cm余,大型の雌で5.5cm。東アジア特産。日本全国に産するが南西諸島には分布しない。年1回4~5月に発生するが,高地や寒冷地では6月以降にも見られる。前翅先端が横に張り出してとがるのが著しい特徴である。雌は白地に黒紋のみであるが,雄の前翅にはそのほかに橙黄色の部分があり,和名の由来となっている。平地の河川の堤防付近や低山帯の道路,渓谷沿いにふつうにみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツマキチョウ
つまきちょう / 褄黄蝶
[学]Anthocharis scolymus

昆虫綱鱗翅(りんし)目シロチョウ科に属するチョウ。北海道より九州にわたる各地に分布が広く、屋久島がその分布の南限。国外では朝鮮半島、中国に産し、東アジアの特産種。はねの開張48ミリメートル内外。前ばねの先端は鉤(かぎ)状に突出し、雄では先端部は橙(だいだい)色、雌では地色と同じ白色、裏面には後ろばねの全面と前ばねの先端部に独特の草摺(くさず)り模様があり、きわめて特徴があって、これに紛らわしい種は日本およびその付近にはいない。年1回の発生、早春に現れ、出現期はその地域のサクラの開花期が目安となる。幼虫の食草はハタザオ属の各種、イヌガラシ、タネツケバナなどのアブラナ科で、幼虫は実を食べて育つ。[白水 隆]

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