テロップ(読み)てろっぷ(英語表記)telop

精選版 日本国語大辞典 「テロップ」の意味・読み・例文・類語

テロップ

〘名〙 (telop 元来は商標名で television opaque projector の略) テレビ放送で、映像中に文字や絵を直接挿入して送出する装置。また、それに使用される文字や絵。
吉里吉里人(1981)〈井上ひさし〉四「空白の画面に『臨時ニュースはこれで終』というテロップが現われた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「テロップ」の意味・読み・例文・類語

テロップ(telop)

《television opaque projectorの略》テレビ画面に、テレビカメラを通さずに文字・図形写真などを写し出すための送信装置。また、その文字や図形など。もと商標名。
[類語]字幕スーパーインポーズキャプションクレジットクレジットタイトル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「テロップ」の意味・わかりやすい解説

テロップ
てろっぷ
telop

テレビ画面に文字、図形、写真などを映し出すための送像装置、またはこの装置に用いる反射カードのこと。テロップはアメリカのグレイ社の商品名で、正式な名称はtelevision opaque-card projectorといい、用いるカードの寸法は125×100ミリメートル、厚さ0.2~0.3ミリメートルである。文字などを単独に映したり、フェードイン、フェードアウトさせたり、文字が画面の横方向や縦方向に移動するスクロール機能なども備えている。番組のタイトル、コマーシャル、さらに地震、津波、台風などの警報選挙などの緊急速報に頻繁に利用されている。従来ブラウン管のフェースプレート(前面)を走査するスポットから出た光でカードの表面を照射し、その反射光を光電管で受けてテレビ信号に変換していた。最近では屋外中継など機動的な番組制作が多くなったため、このような送像装置も光電変換部に固体撮像素子が用いられ、小型・軽量化された。画像の切り換えも瞬時に行え、30枚程度のカードを連続的に送出できるものも開発されている。

[金木利之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

少子化問題

少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...

少子化問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android