化学辞典 第2版「デオキシコール酸」の解説
デオキシコール酸
デオキシコールサン
deoxycholic acid
3α,12α-dihydroxy-5β-cholanic acid.C24H40O4(392.56).C-7位のヒドロキシ基が欠如したコール酸.ヒト,ウシ,ヒツジ,ヤギ,イヌ,ウサギなどの胆汁中に,胆汁酸の一つとして存在する.コール酸より合成される.無色の結晶.融点176~178 ℃.
+55°(エタノール).pKa 6.58.ベンゼン,水に難溶,有機溶媒に可溶,アルカリ水溶液に易溶.カルボン酸,およびそのエステル類,エーテル類,アルコール類,炭化水素などの種々の有機化合物と分子化合物を形成する(コレイン酸とよぶ).ナトリウム塩は界面活性剤として利用される.[CAS 83-44-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報