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デミウルゴス dēmiourgos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デミウルゴス
dēmiourgos

製作者,職人を意味するギリシア語。 (1) ホメロスでは金属細工師,陶工などの職人や,使者や医者を意味した。ソロン以前のアテネでは貴族および農民以外の自由市民全体をさしたが,その後は特定の身分として現れることはない。エリス地方,アカイア地方などのいくつかのポリスでは高位の役人がこの名で呼ばれている。 (2) 特にプラトンの宇宙生成論 (『ティマイオス』) における神の別称。デミウルゴスは善性を本性とし,すべてのものができるだけ自己自身に似ることを望んで,無秩序,不調和に流動している混合状態 (カオス) に秩序を与え,永遠不変のイデアを範型 (パラディグマ) に,一つの魂 (プシュケー) をもつ「生ける理性的なもの」として世界を形成する。しかし世界はすでに存在する素材から形成され,デミウルゴスは世界がそこにおいて造らるべき「場所 (コーラ ) 」によって必然的な限定を受けるのであるから,デミウルゴスの世界形成は「無からの創造」 creatio ex nihiloではなく,彼自身全能の神といわれることはできない。

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世界大百科事典 第2版の解説

デミウルゴス【dēmiourgos】

公共dēmios(<dēmos(国家,市民))のために働く者ergatēs(<ergon(仕事))を意味する古典ギリシア語。農業以外の部門の活動(ただし自家消費目的を除く)で生活の糧を得る者を指し(事実,一時期のアッティカで,土地所有貴族,農民に続く第三身分を構成),金属工,陶工,石工などから,占者,医者,楽人伝令に至る独立職業人を含んでいた。その他この語は,都市国家(ポリス)の役員の名称となり,その地位は,最高職のアルコンにはじまり,国家ごとに上下さまざまであった。

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大辞林 第三版の解説

デミウルゴス【Dēmiourgos】

〔製作者の意〕
プラトンの思想で、イデアを範型として、これを素材に写し出し世界を製作する神をいう。

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