デンソー（読み）でんそー

共同通信ニュース用語解説

デンソー

愛知県刈谷市に本社を置く国内最大手、世界第2位の自動車部品メーカー。1949年設立で筆頭株主はトヨタ自動車。自動車用のエアコンや、車載用パワー半導体など幅広い製品を製造する。2023年3月期の連結売上高は6兆4013億円、純利益は3146億円。売上高の約半分がトヨタグループ向け。連結従業員数は約16万4千人。

更新日:2023年12月26日

出典　共同通信社 共同通信ニュース用語解説

日本大百科全書(ニッポニカ)

デンソー（株）
でんそー

自動車部品メーカーの最大手。1949年（昭和24）トヨタ自動車工業の電装工場が分離独立し、日本電装として設立された。1953年に西ドイツ（当時）のロバート・ボッシュ社と契約を結び、技術を導入、61年に自動車業界では初のデミング賞受賞。モータリゼーションの波のなかで、1965年から広島、池田などの新工場を建設、71年に初の海外現地法人をアメリカ・ロサンゼルスに設立、本格的輸出に踏み出した。1970年代なかば以降、カーエアコンを収益の柱としながら、新素材やエレクトロニクス技術を応用した各種製品を開発、輸出および現地生産など海外戦略も積極的に展開した。カーエアコンなどの冷暖房機器、ワイパーやパワーウインドウ・モーターなどの各種電装品、電子制御式燃料噴射装置などの制御製品を主力商品とし、トヨタ自動車の発展とともに成長したが、その後は10品目を超える世界トップシェア製品をもち、内外の有力自動車メーカーに部品を供給、脱トヨタを目ざしている。車関連の情報通信分野など新市場開発にも取り組んでいる。1996年（平成8）デンソーと社名変更。資本金1874億円（2008）、売上高2兆4780億円（2008）。

［中村青志］

『デンソー編・刊『デンソー50年史』（2000）』

[参照項目] | デミング賞 | トヨタ自動車（株）

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

百科事典マイペディア

デンソー[株]【デンソー】

トヨタ自動車系の電装品メーカー。1949年トヨタ自動車工業（現トヨタ自動車）の電装部門が分離・独立し，日本電装を設立。1996年現社名に改称。1953年西独ロバート・ボッシュ社からの技術援助契約を結び，製品の品質が飛躍的に向上した。カーエアコン，ワイパー，スパークプラグ，カーナビゲーション，ETC等，相次いで製造品目を加えて国内自動車産業の隆盛とともに急成長し，その海外戦略・公害問題にも対応をみせている。通信・FA・環境機器にも注力。本社愛知県刈谷市，工場刈谷，安城，北九州ほか。2011年資本金1874億円，2011年３月期売上高３兆1314億円。売上構成（％）は，自動車部品等・日本49，同・北米17，同・欧州12，同・豪亜19，その他２。海外売上比率51％。

出典　株式会社平凡社

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

デンソー
DENSO CORPORATION

トヨタグループの大手自動車用電装品メーカー。1949年トヨタ自動車工業（今日のトヨタ自動車）の電装工場を前身に日本電装として設立。1953年ドイツのロバート・ボッシュと技術提携，1959年愛知電装を合併。1996年現社名に変更。レギュレータ，スパークプラグ，ラジエータ，カーヒータ，カーエアコン，排気ガス浄化製品，各種自動車用電子制御装置，ポンプなど多数の部品，製品を製造する。生活関連機器や産業関連機器なども生産する。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

日本の企業がわかる事典2014-2015

デンソー

正式社名「株式会社デンソー」。英文社名「DENSO CORPORATION」。輸送用機器製造業。昭和24年(1949)「トヨタ自動車工業株式会社」から分離独立し「日本電装株式会社」設立。平成8年(1996)現在の社名に変更。本社は愛知県刈谷市昭和町。自動車用電装品メーカー。カーエアコンのシェアトップクラス。ほかにエンジン機器・電子機器など。東京証券取引所第1部・名古屋証券取引所第1部上場。証券コード6902。

出典　講談社