データバンク(読み)でーたばんく(その他表記)data bank

デジタル大辞泉 「データバンク」の意味・読み・例文・類語

データ‐バンク(data bank)

広範囲のデータ収集整理・保管し、利用者に必要な情報即時に提供するシステム。また、それを扱う事業データベースインフォメーションバンク

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精選版 日本国語大辞典 「データバンク」の意味・読み・例文・類語

データ‐バンク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] data bank ) 種々のデータを収集・保管し、必要に応じて検索・利用できるようにした装置。また、そのサービスをする機関。
    1. [初出の実例]「ここの装置類とデータ・バンクのコンピュータとは伝送線路でつなぐことができ」(出典:コンピュータが死んだ日(1972)〈石原藤夫〉三)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「データバンク」の意味・わかりやすい解説

データバンク
でーたばんく
data bank

目的に応じたデータを集めたもの、そのようなデータを収集、保守、管理し、利用者の要求に応じた部分を抽出するシステム、さらにそのような情報サービスを行う機関をさす。サービスの対象となるデータを集めたものは、データベースとよばれることが多く、これには株式、人材情報、特許、新聞、薬品、化合物など多様なものがある。

 大量のデータのなかから利用者の要求に応じた部分を抽出(検索)するシステムは、情報検索システムともよばれる。データベース・マネジメント・システムと類似しているが、後者では企業などの組織におけるデータの共有利用が主目的であるため、データの形が定形的で利用者はデータの検索のほかに変更も行える。情報検索システムは、文章などの長文データや非定形データを対象としているが、一般に利用者はデータの変更はできない。

 情報サービスに関してもデータベースサービスと称されることが多くなってきている。これには、市場からの要求が強く民間で集められるものと、知的財産権等にも関係して公的な機関が中心となるものとがある。日本では後者に対応するものとして、文部科学省所管の科学技術振興機構(JST)や国立情報学研究所(NII)がデータの収集やサービスを行っている。一つの組織であらゆるデータを集めることは不可能なので、他の組織からデータを購入してそれらをまとめて利用できるようにするのが普通である。文献情報サービスは文献の所在情報やアブストラクト(要旨)を結果として得るものが中心であったが、全文を検索できるものも実現されている。本をこのような形で電子的に管理するものとしてデジタル図書館電子図書館)があり、将来の図書館の姿であると考えられているが、著作権問題を解決しなければ一般的な利用は困難といえる。インターネットには種々のデータがあり、そのなかから必要なデータを探すには検索エンジンといわれるソフトウェアが用いられる。

[上林弥彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「データバンク」の意味・わかりやすい解説

データバンク
data bank

多くの利用者が,データに関する問合せや情報検索を通信回線を介して,即問即答的にできる大規模なデータや情報の収集・管理・提供を行うセンターをいう。これが実現できる条件としては,ある瞬間では,コンピュータは1人のための情報処理しか行なっていないが,多重処理制御プログラムの働きによって,人間の動作に比べて桁違いの速さをもつコンピュータの処理速度から,利用者は自分だけが機械を使っているのと同じ効果を与えられることである。利用者の入出力装置は,通信回線によってコンピュータ本体にリンクされ,距離の遠近は問題とならない。

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百科事典マイペディア 「データバンク」の意味・わかりやすい解説

データバンク

多数の各種情報を収集,蓄積し,必要な場合はいつでも検索,提供できるように整理されたシステムあるいは機関。検索,提供が迅速に行われるように,情報はコンピューターで処理できる形にして蓄積する。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「データバンク」の解説

データバンク

さまざまなデータをコンピューターに蓄積し、検索や更新、参照などを行えるシステム。または、それを業務とする企業や組織。

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