旺文社世界史事典 三訂版 「トゥルゲーネフ」の解説
トゥルゲーネフ
Ivan Sergeevich Turgenev
ロシアの小説家
西欧主義者(ザパドニキ)のグループに属し,貴族出身でありながら,農奴制崩壊期のロシア社会の動向をつねに鋭くとらえ,情趣豊かな社会心理小説を作った。『猟人日記』は皇帝に農奴解放を決意させたといわれるし,『ルーディン』では貴族インテリゲンツィアへの挽歌 (ばんか) を,『処女地』ではナロードニキの革命家を描いた。
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