トリエチルアルミニウム(読み)とりえちるあるみにうむ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トリエチルアルミニウム
とりえちるあるみにうむ
triethylaluminium

有機アルミニウム化合物の一つ。アルミニウム、エチレンおよび水素から合成する。酸化されやすく、空気中では自然発火する。水とは爆発的に反応する。したがって不活性ガス中に貯蔵する。ヘキサン、トルエンなどの炭化水素溶媒に可溶であり、炭化水素溶液にすると発火を抑えることができ、取り扱いやすくなる。
 重合触媒として重要で、ツィーグラー型触媒としてトリエチルアルミニウム単独でエチレンの重合によりポリエチレンを製造するのに用いられていたが、その後、塩化チタンとトリエチルアルミニウムとを組み合わせたツィーグラー‐ナッタ触媒(TiCl4/MgO-Al(C2H5)3など)がポリエチレン製造触媒の主流になった。ロケットエンジンの添加剤・高性能燃料の成分として用いられている。[佐藤武雄・廣田 穰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のトリエチルアルミニウムの言及

【アルキルアルミニウム】より

単量体はアルミニウムのまわりに炭素原子が平面三角形に結合した形をしている(215℃/30mmHg)。
[トリエチルアルミニウム]
 化学式Al(C2H5)3。融点-52.5℃,沸点75~80℃(2.5mmHg),比重0.84(20℃)。…

※「トリエチルアルミニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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