トルクメン語
とるくめんご
Turkmen
Türkmen
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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トルクメン語 (トルクメンご)
Turkmen
トルクメン族の母語。トゥルクメン語ともいう。旧ソ連内にいたトルクメン族のうち98.7%によって用いられる。旧ソ連から独立したトルクメニスタン共和国では73.3%(311万8000人)がトルクメン族である。旧ソ連外の中東各国(イラク,トルコ,アフガニスタン,イラン,シリア,ヨルダン)にも約50万人のトルクメン族がいる。言語の系統としてはチュルク諸語に属し,トルコ語,アゼルバイジャン語に近い。言語の特徴として,(1)原始チュルク語の第1音節の長母音を残していること(aaт〈名〉,дyyз〈塩〉),(2)トルコ語の動詞の連体形-dVk~-tVkおよび-mVşの代りに-гaн~-гeн~-aн~-eнがあること,があげられる。トルコ語と同様,確実の非過去を表す接辞-йop(-йoop)をもっているが,これが標準トルクメン語では母音調和をした-йap~-йэpという形も発達させている。1940年以降ロシア文字正書法を使っている。
執筆者:柴田 武
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「トルクメン語」の意味・わかりやすい解説
トルクメン語【トルクメンご】
トルクメニスタンを中心に話されているチュルク諸語に属する言語。一部の方言はウズベキスタンやイランなどにも分布。チュルク諸語の中では母音の長短の区別を保っている点に特色があり,チュルク諸語の比較研究に重要な位置を占める。現在はローマ字正書法が行われている。話し手の数は約200万人。
→関連項目トルクメニスタン|トルクメン[人]
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トルクメン語
トルクメンご
Turkmen language
トルクメニスタンを中心に,ウズベキスタン,カザフスタン,さらにアフガニスタンなどで話されている言語。チュルク諸語の南西方言 (オグズ方言) に属し,トルコ語,アゼルバイジャン語と近い関係にある。話し手はトルクメニスタン,ウズベキスタン,カザフスタンに約 200万人,近隣諸国に約 100万人。チュルク祖語までさかのぼるとみられる長母音を有する。 14世紀から文献があり,現在はロシア文字を使用。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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