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ドゥーゼ ドゥーゼDuse, Eleonora

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドゥーゼ
Duse, Eleonora

[生]1859.10.3. ビジェバーノ
[没]1924.4.21. ピッツバーグ
イタリアの女優。4歳のとき子役として初舞台,父の一座解散後は巡業劇団に出演していたが,1879年ゾラの『テレーズ・ラカン』を演じ認められ,E.ロッシの劇団に加わり主演女優となった。 87年に自身の劇団を組織し,オーストリア,ドイツ,イギリス,アメリカ,フランスなど各国を巡演,美しい容姿と豊かな表現力,繊細で分析的な演技によって世界的な名声を確立。 94年詩人のダンヌンツィオと恋をし,そのなかから『死の都』『ジョコンダ』が生れ,いずれもドゥーゼの舞台によって成功した。当り役は,シェークスピアではジュリエットクレオパトライプセンのノラ,ヘッダ・ガーブラー,『ロスメルスホルム』 (1906,G.クレイグ装置) のレベッカメーテルランクのモンナ・バンナなど。フランスの S.ベルナールとともに,当時の二大悲劇女優と称された。 1909年に一度引退したが,21年に経済的理由で復帰,アメリカ巡業中客死した。

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百科事典マイペディアの解説

ドゥーゼ

イタリアの女優。俳優の家系に生まれた。《バグダードの姫君》以来,サラ・ベルナールと名声を2分する世界的大女優となった。ダンヌンツィオと親交,その作品に数多く出演。

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世界大百科事典 第2版の解説

ドゥーゼ【Eleonora Duse】

1859‐1924
イタリア近代の国際的女優。祖父,父親ともに俳優で,父親の劇団の巡業先ビジェバノに生まれ,4歳で初舞台に立つ。14歳のときにベローナで《ロミオとジュリエット》のジュリエットを演じ才能を認められた。1879年ナポリでゾラ作《テレーズ・ラカン》のテレーズを演じ最初の成功を得る。80年トリノ市劇場の主演女優となり,同じころイタリアにやって来たS.ベルナールの《椿姫》を見て触発され,すぐにS.ベルナールの得意とした《バグダードの姫君》を上演して,まったく異なった役づくりで圧倒的好評を得た。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドゥーゼ
どぅーぜ
Eleonora Duse
(1858―1924)

イタリアの女優。北イタリアの小都市に役者の子として生まれ、幼児より舞台に立った。1878年オージェの作品で初めて成功し、翌年ゾラの『テレーズ・ラカン』によって作者の絶賛を受けた。シェークスピアやゴルドーニのほか、イプセンをはじめとする近代の作品をレパートリーとし、深い感受性と優れた心理的表現によって世界的な名声を馳(は)せた。とくに95年ロンドンにおいては、ズーダーマン作『故郷』のマグダを競演したサラ・ベルナールをしのぐものとバーナード・ショーの激賞を受けた。二十余年にわたって世界各国への巡演を続け、ダヌンツィオの詩劇『フランチェスカ・ダ・リミニ』やクレイグ演出によるイプセンの『ロスメルスホルム』などに至る数多くの作品を通して近代劇の舞台に華々しい足跡を残した。1909年引退したが、21年復帰、アメリカ巡演中、ピッツバーグで死去した。[赤沢 寛]

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世界大百科事典内のドゥーゼの言及

【イタリア映画】より

…ものういポーズと凄艶(せいえん)な流し目で〈運命の女〉を演じた女優たちは〈ディーバdiva(女神)〉の名で呼ばれ,そこから〈ディビズモdivismo〉(のちのスター・システムに相当する)ということばも生まれ,リダ・ボレッリ,フランチェスカ・ベルティーニ,ピナ・メニケッリ,マリア・ヤコビーニといった大女優が映画界に君臨した。〈ダンヌンツィオ主義〉に彩られた〈ディーバの映画〉は,1916年に,当時イタリアの最大の舞台女優であったエレオノーラ・ドゥーゼ(かつてダンヌンツィオの愛人だったこともあって,ダンヌンツィオ作品の映画化にはかならず彼女の出演のうわさがついてまわるほどだった)が,ついにスクリーンに登場したフェボ・マリ監督《灰》で一つの頂点に達したが,58歳の〈ディーバ〉はクローズアップを一度も許さず,映画も不評で,以後は女優中心の映画づくりは下降線をたどることになる。彼女たちの出演料が高すぎて,その結果,製作費がかさみすぎ,プロデューサーたちは自分たちが作り上げた〈女神〉のために次々に破産していったというのが実情だといわれる。…

※「ドゥーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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