ネオ・ナチズム(英語表記)Neo-Nazism

翻訳|neo-Nazism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ネオ・ナチズム
Neo-Nazism

民族主義を主張し,ナチズムとの連続性をもつ右翼勢力。 1964年西ドイツで右翼政党であるドイツ国家民主党 NPDが結成され,1960年代後半の不況を背景に州議会に急進出し,ナチズムの台頭がいわれたが,国民的支持を得るにいたらなかった。 80年代に入り新たにネオ・ナチの政党やグループが結成されたり,動きが活発化した。これらは外国人労働者の排除などを主張し,若者,失業者などの支持を得,90年のドイツ統一後は旧東ドイツ地域へと浸透し,92年の総選挙では極右政党の共和党とともに議席獲得を果した。また 92年にはユダヤ人をはじめ外国人に対する襲撃事件が 170件以上発生し,ドイツ政府はネオ・ナチ組織を非合法化するなどの対策をとっている。このような新たなネオ・ナチ台頭の背景にはヨーロッパ共同体 EC統合進展,ヨーロッパ連合 EUの誕生による社会不安や東欧の民主化,ドイツ統一による難民の流入によるアイデンティティの危機があるとされる。

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百科事典マイペディアの解説

ネオ・ナチズム

第2次大戦後,1950年代から西ドイツに興った右翼的な思想,運動。ドイツ民族の優位,国民共同体の建設,戦後体制への批判,反共・反ユダヤ主義などを掲げ,ナチズムとの連続性が顕著である。多くの団体があるが,1964年結成のドイツ国家民主党(NPD)が中心的存在。1990年の東西ドイツ統一後も移民排斥運動などを行う。
→関連項目アンネの日記

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