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ネクラーソフ ネクラーソフNekrasov, Nikolai Alekseevich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ネクラーソフ
Nekrasov, Nikolai Alekseevich

[生]1821.12.10. ポドリスク,ネミーロフ
[没]1878.1.8. ペテルブルグ
ロシアの詩人。貴族の家庭に生れ,少年期から農奴や引き船人夫の悲惨な生活に同情し,専制への限りない憎悪をいだいたが,これが後年の彼の詩のライトモチーフとなった。叙事詩『だれにロシアは住みよいか』 Komu na Rusi zhit' khorosho (1863~77執筆) はその代表作。また雑誌の編集者としての手腕にもすぐれ,『同時代人Sovremennik,『祖国の記録』 Otechestvenniye zapiskiを主宰。ほかに『ロシアの妻たち』 Russkie zhenshchiny (71~72,邦訳『デカブリストの妻』) などがある。

ネクラーソフ
Nekrasov, Viktor Platonovich

[生]1911.6.17. キエフ
[没]1987.9.3. バルドマルヌ
ロシア生れの作家。医者の家に生れ,1936年キエフ建設大学卒業。同時に演劇スタジオで学んだ。 41~44年工兵として第2次世界大戦に従軍。その体験に基づく第1作『スターリングラード塹壕にて』V okopakh Stalingrada (1946) が 47年度スターリン賞を受賞した。中編『故郷の町で』V rodnom gorode (54) は帰還兵の複雑な運命を扱った問題作であり,海外紀行文『大洋の両岸で』 Po obe storony okeana (62) は新聞で鋭い批判を浴びせられた。 74年作家同盟追放。 75年パリへ亡命,ソ連体制を批判した。

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デジタル大辞泉の解説

ネクラーソフ(Nikolay Alekseevich Nekrasov)

[1821~1878]ロシアの詩人・ジャーナリスト農奴解放を呼びかける一方、進歩的雑誌「同時代人」「祖国雑記」を編集。長編叙事詩「ロシアはだれに住みよいか」「デカブリストの妻」など。

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百科事典マイペディアの解説

ネクラーソフ

ロシアの詩人。帝政を批判する急進的な立場から〈詩人たらずとも,市民たれ〉と説き,現実への積極的な関与を唱える。雑誌《現代人》《祖国雑記》の編集者としても活躍した。
→関連項目ベリンスキーボルガ[川]

ネクラーソフ

ロシア(ソ連)の作家。キエフ生れ。第2次大戦の従軍体験に基づいた処女長編《スターリングラードの塹壕にて》(1946年)で戦争文学に独自の境地を開き,以後《故郷の町にて》,評論《大洋の両岸にて》などでスターリン批判の先頭に立った。

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世界大百科事典 第2版の解説

ネクラーソフ【Nikolai Alekseevich Nekrasov】

1821‐77
ロシアの詩人。ヤロスラブリ郊外の農奴50人ばかりの小地主の家に生まれ,土地の学校を卒業,1838年首都ペテルブルグに出る。士官学校に入れようとする父に背いて,ペテルブルグ大学を受験して失敗,家から仕送りを断たれ,貧乏暮しの中で40年詩集《夢と音》を出すが不評。当時ようやく商売になり始めた新聞・雑誌の仕事をして,ベリンスキー,ツルゲーネフ,パナーエフドストエフスキーらを知り,これら新人の作品を集めて45年《ペテルブルグ生理学》,46年《ペテルブルグ文集》を刊行して好評を得た。

ネクラーソフ【Viktor Platonovich Nekrasov】

1911‐87
ソ連邦出身の作家。キエフ出身。建築大学,演劇学校で学び,舞台装置家となった。第2次世界大戦に工兵将校として従軍,その体験をもとに,処女作《スターリングラードの塹壕にて》(1946)を発表,ヘミングウェーばりの作風で,戦争の裏方である工兵たちの哀歓を描き,雪どけ後の戦争文学を先取りした。第2作《故郷の町にて》(1954)では,復員兵の運命を軸に,戦時中の〈対独協力者〉の復権の問題を初めて提起,スターリン批判の線を明確にした。

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大辞林 第三版の解説

ネクラーソフ【Nikolai Alekseevich Nekrasov】

1821~1877) ロシアの詩人。革命的民主主義者として、一貫して農奴解放のための闘いをうたう一方、雑誌の編集・経営にも手腕を発揮し、ドストエフスキーやトルストイを世に送り出した。長編叙事詩「ロシアはだれに住みよいか」「デカブリストの妻」(またの名、「ロシアの婦人」)など。

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